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Dec 31, 2008

「さよなら」が余りに惜しいNokia

ニュース
2008年12月31日 08時00分 更新ITmediaスタッフが選ぶ、2008年の“注目ケータイ”(ライター坪山編):
さよなら」が余りに惜しいNokia

国内外を問わず、メーカーが携帯事業の再編や撤退を決断した2008年。インセンティブモデルの問題を解決する割賦販売は根付いたものの、買い変えサイクルが伸びて端末販売は鈍化。コストダウンを目指した端末は没個性化が進んでしまった。
 2008年は、国内のケータイ市場に多くの“ゆがみ”を生んでしまった年だと思う。起きるべくして起きた国内メーカーの端末事業撤退に加え、世界シェアトップのNokiaまで「VERTU」を除く日本向け端末事業の中止を発表した。

 世界的に見て異端といわれ続けた国内のケータイ市場は、2008年は悪い方に動いたといえる。従来のインセンティブモデルを撤廃すべく導入された割賦販売は、端末の買い換えサイクルを長引かせた。仕様の共通化で多機能とコストダウンの両立を目指した端末は良い意味でも悪い意味でも“没個性”となってしまった。

最後になった自由の翼――「Nokia N82」
 最初にピックアップしておきたいのはソフトバンクモバイルから発売された「Nokia N82」だ。Nokiaは日本向けにローカライズした端末の提供を終了すると決定しており、国内キャリア向けの端末はN82が最後になるのだろう。


「Nokia N82」。裏面には、カールツァイスレンズを採用したAF付き有効500万画素CMOSカメラとキセノンフラッシュがある。レンズカバーはカメラスイッチにもなっており、カバーを開くとカメラが起動する
 N82自体は2007年末に発表された端末であり、決して目新しい端末ではない。あえて特徴を挙げるとすればデジカメ感覚で使える点だ。カールツァイスレンズを採用して画質面で評価が高かった「X02NK」(Nokia N95)と同じカメラユニットを内蔵し、暗い場所でも十分な光量を得られる?キセノンフラッシュを搭載している。

 筆者はここ半年ほど、X02NKをデジカメ代わりに使っている。あえて不満を挙げるとすれば、レンズが単焦点であることと、フォトライトが届く距離がやや短い(人物だとバストアップ程度の距離までしか役に立たない)ことだ。N82なら少なくとも後者は大幅に改善される。

 また、無線LANやGPSも搭載する多機能スマートフォンでありながら、音声端末として使い勝手が良いのも魅力だ。操作はダイヤルキーで行うため、使い勝手は一般的な音声端末と変わらないが、スマートフォンとして使っても操作系がしっかり作りこまれているので、不便を感じることはまずない。

 Yahoo!ケータイをはじめ利用できないサービスも多いが、S!メールは送受信可能。この点は「iPhone 3G」や、iモードは一切サポートしないNTTドコモのスマートフォンとは大きく異なる。“キャリアメールだけは使えないと困る”という人はけっこう多いので、この点はポイントが高い。

 MP3やAACファイルを再生できる音楽プレーヤーもユニークだ。音楽データをPCからmicroSD経由でコピーするだけで済むので、転送ソフトが必要な多くの国産端末よりも手軽に使える。プラットフォームにSymbian OS S60 3rd.Editionを採用しており、世界中のさまざまなアプリを使えるのもうれしい。Google MapsやGmail用の純正アプリケーションも用意?されており、動画プレーヤーなども豊富にある。とにかく、自由度の高さは国産音声端末の比ではない。

 さて今後のNokia端末についてだが、端末そのものは個人輸入などで入ってくるだろう。その場合、サードパーティ製の日本語化キットなどを利用すれば、日本語入力なども可能になる。しかし、パケット定額通信はSIMロックされたキャリア端末のみに適用されるので、料金がかなり高額になるという不安がある。メールもキャリアメールは使えないため、SMSの送受信が前提になるだろう。POP3/IMAP4メールも利用できるが、前述の通りパケット代を考えると頻繁には使いにくい。

 そんなわけで、自由度の高いNokia端末をパケット定額で利用できるのはN82が最後になるだろう。筆者の手元には、ほぼ同じ機能を備えたスライド型のX02NKもあるが、N82も今のうちに購入しておくべきか大いに迷っている。

なんのかんの言ってもそれなりに日本市場で存在感のあったNOKIA。これで特殊な形でないと使えなくなってしまうのはそれはそれで寂しい気も。世界最大のNOKIAですら撤退するのだからそれだけ海外種にとって厳しいのかこのガラパゴスは・・・。

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Dec 30, 2008

なんだかんだいっても“ガラパゴスケータイ”から離れられなかった2008年

なんだかんだいっても“ガラパゴスケータイ”から離れられなかった2008年

業界再編や黒船来襲など、2008年のケータイ業界は変革期のさまざまなトピックがめじろ押しの1年だった。国内外のメーカーからユニークな端末がいろいろと登場したが、結局、相棒として最も魅力を感じたのは、国内メーカーが作った日本の端末だった。
 2008年は、私にとって衝撃的な1年だった。担当していた携帯メーカーが、業界再編の影響をまともに受けてしまったのだ。三洋電機の携帯事業は京セラに売却され、三菱電機とノキアが撤退。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズもドコモ向け端末の商品化計画を見直すと報道されるなど、携帯業界の変化を肌で感じた1年となった。

 携帯電話に対する見方も、少し変わったような気がする。今までは機種変更時に、最新のハイエンドモデルを選んでいたが、最近では“自分にとって必要な機能が使えればいいや”と思うようになってきた。

 私にとって必要な機能やスペック、サービスは以下の通りだ。

おサイフケータイ
VGA解像度のディスプレイ
入力しやすく、見やすい予定表
入力しやすいダイヤルキー
GPSナビ
PC宛てメールを確認できるサービス
歩数計
そこそこきれいなカメラ
PC向けサイトの情報を閲覧できるWebブラウザ
手で持ったときに、もてあまさないくらいの幅
待受画面から必要な機能にすぐアクセスできる手段
 これらの条件を満たしていれば、ガラパゴスだろうが黒船舶来モデルだろうが何でもよかったのだが、意外にほぼすべてをクリアする端末は少なかった。

自分の思い通りにカスタマイズできる心地よさ――「F906i」

富士通の「F906i」。使えば使うほど“自分仕様”になる楽しさが魅力だ
 私にとって必要な機能を、ほぼ満たしていたのが富士通製の「F906i」。ロードテストにも書いたが、面倒なメニュー操作をすることなく、使いたい機能にアクセスできるよう、柔軟にカスタマイズできるのが秀逸だ。最初の設定こそ面倒だが、それさえ済めばあとは意のまま。ものぐさな人にはオススメだ。

 スケジュール帳の出来がいいのも、富士通端末ならでは。画面のVGA化に伴って見せ方を工夫しており、予定の入力も待受画面からの数字入力+上キーで行える。入力した予定を待受画面上で確認できるのも便利だ。


VGA画面を生かした予定表(左)。待受画面上に直近の予定が表示されるのがこの上なく便利だ(右)。その日の予定だけではなく、直近の予定まで表示されるところもポイントだ(なぜかこういう仕様の予定表は少ない)

 歩数計の結果を待受画面に表示する機能や、歩数と連動した仮想旅行サービスも楽しく、2008年に使った端末の中では最も自分の理想に近い端末となった。2009年は、富士通の“隠していることすら隠せる”セキュリティ機能をフルに使うような、ミステリアスなオトナを目指してみようか……。

 なお富士通は、スライドボディやスピードセレクター、スライド連動機能など、三菱端末の使い勝手を踏襲したという「F-03A」を2008年度中にリリースする予定で、こちらも楽しみ。どこまで“D”ライクに使えるかを試してみたいと思っている。

予想以上に便利だった、ガラパゴス+QWERTYキー――「インターネットマシン 922SH」

引っ越し先を見つける手助けをしてくれた「インターネットマシン 922SH」
 発表時には「こんなの、誰が使うんだ?」と思ったものの、使ってみると“いろいろな意味ですごかった”のがシャープ製のソフトバンクモバイル端末「インターネットマシン 922SH」。ポイントは2点。QWERTYキーの搭載とPCメールへの対応だ。

 922SHを使い始めて分かったのが、やっぱりPCライクなキー配列のほうが、文字を入力しやすいということ。この端末を使ってからというもの、ほかの端末でダイヤルキーを何度も押して文字入力するのが面倒でたまらなくなった。また、たくさんあるキーにいろいろな機能が割り当てられているのも、ものぐさな私を強力にサポートしてくれた。


ワンセグやカメラ、辞書、メモなどがキーに割り当てられている
 フツーのケータイ+QWERTYキーという組み合わせが、思いのほか便利だったのには、自分でも驚いた。QWERTYキーを搭載したWindows Mobile機も魅力的な機能がたくさんあって興味深いのだが、ものぐさな私としては新しい操作体系を覚えるのがどうも面倒で、普段使いにするほど使い込むことができなかった。私には“慣れた機能や操作+QWERTYキー”というスタイルが合っていたようだ。

 もう1つのPCメールは、ケータイメールと同じようにPCで使っているメールの着信が通知され、端末に保存されるのが、この上なく便利だった。

 PC向けの各種メールサービスの中には、モバイル向けWebメールとして利用できるものもあるが、電波の届かない場所では利用できない。ソフトバンクのPCメールは着信したメールが端末内に保存されるので、エリアを気にすることなく利用できる。

 また、あらかじめ設定しておけば、30分、1時間、2時間、4時間、8時間、24時間といった間隔で自動で新着メールをチェックし、新しいメールが届いていれば携帯メールと同じように知らせてくれる。忙しいときには、いちいちWebメールをチェックするのが面倒だったりするが、そんなときに限って重要なメールが届いていたりする――というのはよくあること。PCメールなら届いたメールを(設定の仕方次第で)ほぼリアルタイムで確認できるので、とても重宝した。

 ちょうどこの端末を使っているときに引っ越しを検討中で、Gmailに新着間取り情報が送られていたのだが、PCメールのおかげで物件情報をすぐチェックでき、気に入った物件をタッチの差で押さえることができた。こんな恩恵をもたらしてくれたので、922SHは今年の注目端末から外すわけにはいかない。おサイフケータイに対応していれば、私の中では2008年最強のケータイになったかもしれない。

番外編1:けっこう日本のケータイライクに使えた海外ケータイ――「X02NK」

海外端末ならではの自由さと日本仕様がうまくバランスされていた「X02NK」
 ノキア・ジャパンの「X02NK」は、海外端末ならではの“自由さ”を備えながら、意外と日本のケータイライクに使える点が便利だった。

 Samsung電子やLGエレクトロニクスのように、徹底して日本仕様に近づけてしまうと海外端末ならではの自由さが失われ、iPhone 3Gのように自由すぎると日本仕様的なところがなかなか追いつかない――といったジレンマがある中、ソフトバンクモバイルのノキア端末は、そのあたりのバランスがうまく取れていたように思う。

 X02NKは、カスタマイズすればわりと日本の端末に近い使い勝手を実現でき、PCサイトブラウザや音楽機能、カメラ機能の使い勝手もよく、使って楽しい端末に仕上がっていた。

 そんなこともあって、キャリアメールを利用でき、QWERTYキーを搭載したソフトバンクモバイル版の「E71」の登場を楽しみにしていたのだが、日本での発売が見送られてしまったのが残念でならない。

やっぱり日本人にとって使い勝手の良いのはガラパゴスか・・・。とはいえ、これだけのニューモデルがシーズンごとにあちこちから出るという状態がいつまでも続くはずもなく・・・。ただ、中国あたりは日本のハイエンドのケータイの受けも悪くないらしいので、もう一度マーケット開拓にチャレンジする価値はあると思うが・・。

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Dec 29, 2008

ソフトバンクが“ナンバー1でなくなる日”

ソフトバンクが“ナンバー1でなくなる日”

ITmedia ソフトバンクモバイルは、1月から11月まで純増ナンバー1を達成しました。12月の結果はまだ分かりませんが、1位なら1年を通してトップだったことになります。19カ月もの長きにわたって純増1位を続けたのは快挙といっていいことだと思います。“料金が安いキャリア”というイメージも一般に浸透してきたようです。ただ、純増数の“中身”をよく見てみると、公表はされていませんが、ARPUの低いユーザーが多いという分析もあります。販売の現場では苦戦が始まっているという話も聞きます。2008年のソフトバンクモバイルは、どうご覧になりましたか?

石川温氏(以下敬称略) 「加入者数の純増が19カ月連続でナンバー1」という数字が、だんだんきつくなってきているのではないかと思います。ここまで続くとナンバー1という数字を守らなければいけない状況にもなってきていますし、徐々に「ナンバー1」を強調しなくなってきています。その点で呪縛というか、とらわれているような気がしますね。

 仮にあと数カ月で(純増数で)イー・モバイルに逆転されたとしたら、そこのダメージはとても大きいのかなと思います。「ついにソフトバンクはナンバー1ではなくなった」という大きな波に、どう準備するのか。そこが大きなポイントではないでしょうか。

神尾寿氏(以下敬称略) それは携帯電話市場で起こる波というよりも、株価への影響が大きいんですけどね。

石川 株価も当然そうですが、やはり一般的なイメージが大きいと思います。そこにすがっていた部分もあるから反動も大きいのではないでしょうか。

神尾 ソフトバンクモバイルは元気がいいように見えますが、実際はシェアが小さいですから、メーカーも販売会社も、好調でないと付き合ってくれません。実際のところ、純増シェアナンバー1の割にはソフトバンクモバイル向けのビジネスは儲からないという、メーカーや販売会社からの不満をよく耳にするようになってきました。特にメーカーのマインドが、ソフトバンクモバイルからだんだんと離れてきていると感じます。その流れは恐らく2009年も続くし、販売会社(ソフトバンクショップ)も赤字かギリギリ黒字の店舗が多いため、刃こぼれを起こすように離れていくというシナリオは十分考えられます。

 携帯電話市場に流動性があって、その中でソフトバンクモバイルが躍進し、ユーザーを獲得し続けられる”期待値“が大きいからこそ、メーカーや販売会社はソフトバンクモバイルに肩入れしてきた背景があります。しかし市場の流動性がなくなり、特にドコモのシェアを切り崩せないという状況になれば、ソフトバンクモバイルの優勢は逆回転しかねないのです。

石川 新しい販売制度によって一番痛手を被ったのはソフトバンクモバイルかもしれません。同社だけが「新スーパーボーナス」という、いわゆる純粋な分離プランとは少し違う料金体系をやっています。他社からの流入が続くならばそれで問題はなかったのでしょうが、あまりにもドコモとauからユーザーが獲得できなくなってきているため、これからは厳しいと思います。

神尾 ドコモが分離プランを導入することで、端末販売市場の硬直化をあえて狙って招いたのだとしたら相当の策士ですよ。ドコモのシェアが固定化されて、一番苦しむのはソフトバンクですから。まさに兵糧攻めです。

石川 ソフトバンクモバイルに限らず、キャリア全体としての空気を見ると、端末メーカーにはいくつか脱落してもらいたいな、という思惑は感じなくもないですね。

神尾 キャリア側からすると、日本のメーカーが作る端末が高過ぎるというのは現実問題としてあると思います。例えば同じスマートフォンを作るにしても、HTCが作るのとシャープが作るのでは価格にものすごい開きがありますから。まだシャープなどは海外に進出しようとしていますから、今後は品質・性能を維持しつつ「規模のメリット」を追求できるという期待ができますが、国内だけでビジネスするメーカーだと、国際水準の価格との差は開くばかりです。

 やはり、日本メーカー製のハイエンド端末は高すぎるという時代になってきているのですよ。だったらスマートフォンでソフトウェア的にケータイのハイエンドモデルと同等のことをやった方が安くなるんじゃないかと、キャリアやユーザーが考えるようになってもおかしくはありません。望むと望まないとにかかわらず、いずれはどうしても国際的な価格水準で競争していかなければならなくなるでしょう。

 これまでのソフトバンクモバイルのように、新規獲得やMNPによる他社からの流入狙いで規模が作れれば、端末メーカーとの蜜月関係を築けますが、市場の硬直化と端末買い換えサイクルの長期化が同時に起こる状況となると、規模の小さいキャリアはとたんにメーカーと付き合いづらくなってしまいますね。

石川 ソフトバンクは端末を売ってナンボだったりするので、売上的にも端末の販売による売上の割合が大きかったりします。そこが割賦販売によって硬直化すると厳しいのかなと思います。2009年3月期の中間決算で移動体通信セグメントが減収減益だったのを見て、「もうこのタイミングで減収減益になるんですか!?」という驚きがあったので、この先も頑張っていただきたい……というか(苦笑)。

ソフトバンク端末はスマートフォン中心のラインアップに?
神尾 先ほども申し上げたとおり、ソフトバンクモバイルは端末市場が硬直化したことで今兵糧攻めにあっているような状態なんです。ARPUで稼ぐといっても、一部のスマートフォン向け料金プラン以外ではほとんど儲けが出ないような料金体系ですので、端末市場が冷え込むと財務へのダメージが著しくなる。そこがARPUが高くて、”利用料金できちんと稼げる”ドコモやauとの決定的な違いなんです。

 特に現在は純増ナンバー1と言っても、結局のところ売れている端末は“スパボ一括9800円”のような格安モデルや、安い端末しか売れなかったりすることが多いとか、利益で見ると貢献度が低いのです。ハイエンドモデルを新スーパーボーナスで、24回割賦で買ってくれないと、ソフトバンクモバイルのビジネスは破綻します。そういう意味ではすでにビジネスモデルは破綻寸前ですよ。さらに以前より販売数が激減したことで、特別割引制度の潜在的な負担も大きくなっている。

 もはやソフトバンクモバイルとしては選択肢は2つしかないと思います。月々割(新スーパーボーナス特別割引)とスーパーボーナス一括払いのような投げ売り販売をやめて、端末ではなくサービスで儲けるか、健全に端末販売ができる新興市場を切り開くかです。Yahoo!ケータイのトップページを有料化する動きが出るなど、サービスで儲けようという気配は徐々に見えてきてはいますが、サービスで競争して、料金が安いとか音声定額があるとかいった魅力を取り払ったときに、果たしてドコモやauと戦えるのか、というのが出てきてしまうので、そこがまた苦しいところなのですが。

石川 Yahoo!ケータイのトップページ騒ぎにしても、ブレブレじゃないですか。有料化するとか撤回して無料を継続するとか。

神尾 純増シェアナンバー1の影で見落とされがちですが、今のソフトバンクモバイルはかなり苦しいと思いますよ。販売市場の冷え込みで弱点が露呈してしまったので、早急にビジネスモデルを転換する必要があるでしょう。極論を言えば、ドコモが守りを固めて兵糧攻めしつつ、販売面でもソフトバンクモバイルを狙い打ちにする可能性もあります。

石川 HSDPAだけでなく、次世代のLTEでもそうですが、ドコモと同じ通信方式を使っている限り、ソフトバンクモバイルがドコモに勝つことは有り得ないと思います。何か新しい軸がないといけない。しかし恐らく今はそんな新しいことができる状況でもないだろうし、いかにイメージを保っていくのか、というところが大切なのかなぁという気がします。

神尾 しかもソフトバンクモバイルに残されている時間はあまりありません。彼らは基地局投資を縮小していますよね。という事は、あと1~2年もすると必ず綻びが出ます。他社が高速化をしていって通信インフラの容量が上がっていったときに、まったく対抗できない恐れがあります。社長は「インターネットサービスを軸にする」と言っておきながら、このままだと、そこで勝負できなくなってしまうでしょう。通信キャリアは、インフラ投資の手綱だけはゆるめてはならないと思います。インフラ投資を2009年も抑制し続けたならば、ソフトバンクモバイルの次の10年かなり苦しい滑り出しになるでしょう。

 では、ソフトバンクモバイルがどこで「コスト削減」と「ビジネスモデルの健全化」を図るかというと、私は端末調達の抜本的な見直しではないかと考えています。端末の調達コストを一気に抑え、その流れの中で現在の販売モデルの建て直しをしていく。それこそ海外メーカーから100ドルとか200ドルの端末を持ってくるとか。逆にコストのかかる国内メーカーのハイエンドモデルは、これからは新規開発から手を引いていくのではないかと見ています。

 ソフトバンクモバイルは来年度、スマートフォンを本格的に軸に持ってくるでしょうね。iPhone 3GのユーザーはARPUが高いですから、スマートフォンに軸足を置くことで、実は料金で儲けるモデルが作れるかもしれません。国内のハイエンドモデルが苦しくなってきているのなら、安く調達できて、ARPUも高く仕切り直せるスマートフォンを軸に持ってきてしまった方が、むしろソフトバンクモバイルにとってはメリットがあるでしょう。スマートフォンとベーシックな音声端末に二極化したキャリアになる可能性があるんじゃないかと思います。

石川 そう考えるとノキアが日本市場から撤退したのは痛いですね。

神尾 ドコモ以上に痛かったかもしれません。ノキアユーザーはARPUが高いんですよ。iPhone 3G用のパケット定額プラン(パケット定額フル)が出る前から、利用料金の高いスマートフォン用の料金プラン(パケットし放題/PCサイトダイレクト)で使っていた訳ですから。

 ただスマートフォンに軸足を移すというシナリオは、最近の孫正義社長の言動や、彼らの経営状況を鑑みても、かなり合理的なシナリオだと思います。スマートフォンユーザーというのは都市圏に集中する傾向がありますので、そうするとインフラ投資の選択と集中をしやすいという面もあります。さらにスマートフォンはソフトバンクショップよりも家電量販店の方が売れますから、ソフトバンクショップが減ってもダメージを受けにくい。そういう意味では、今の状況下においてはソフトバンクモバイルには合っているんですよ。

石川 あとはスマートフォン需要がどれだけ広がっていくか、ですよね。

神尾 彼らは強引に広げてくるんじゃないかと思うんですよね。孫さんはイメージをうまく作るじゃないですか。「これからの時代はスマートフォンじゃなきゃダメだ」みたいな、先進的な事をやっているように見せておいて、実際は自らのビジネスモデルの立て直しをするという可能性は十分に考えられるかと(笑)

石川 でもそれができているならiPhoneはもっと売れていますよ(笑)。

神尾 マーケットは急転換できないですからね。ただ、ソフトバンクモバイルの現状を鑑みると、日本メーカー製のハイエンドモデルからスマートフォンへの転換は十分に考えられます。コスト削減とリスク削減としてね。

石川 今のソフトバンクのケータイを満足して使っているユーザーは、恐らく価格に敏感な人々だと思うので、それを考えるとその人達がスマートフォンに買い換えて、高いARPUを毎月払って満足できる、という状況ではないのかな、とも思います。

神尾 そこはユーザーの入れ代わりがあってもいいのかもしれません。今の中庸なユーザーが逃げたとしても、ハイエンドのユーザーが2台目でいいのでスマートフォン用キャリアとして使ってくれるなら、別にデメリットはないわけです。来年のソフトバンクモバイルは、フルラインアップ戦略では苦しいでしょうから。

やはり巷間言われているようにソフトバンクは厳しいか・・・。儲からないビジネスモデルを作らざるを得なかった時点でソフトバンクの苦戦は折込済みだったかも・・・。

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Dec 28, 2008

2009年、薄型テレビはどうなる?

2009年、薄型テレビはどうなる?

今年の年末商戦は、薄型テレビの販売価格が予想以上に下がった。そうした面だけを見ると、消費者にとっては良い年だったと思う読者もいることだろう。しかし、事情はかなり複雑だ。
 今年の年末商戦は、薄型テレビの販売価格が予想以上に下がった。そうした面だけを見ると、消費者にとっては良い年だったと思う読者もいることだろう。確かに値段は下がった。しかし、普及と同時にコストダウンが進み、結果として値段が下がったのか? というと、少々事情は異なる。

 今年の値下がりは、世界的にテレビ需要が減ったことで商品がダブつき、特定メーカーが商品の回転を上げるために店頭価格を下げたことが直接の原因といわれている。値下げが激しかったため、他社もそれに追随するほかなかった。


BCNによる薄型テレビの市場調査結果。販売金額は前年割れ(左)。サイズ別伸び率では、40型以上~50型未満(緑のグラフ)は夏に比べて大きく落ち込み、50型以上(赤のグラフ)も2カ月連続の2けた減となった(右)。いずれも出典はBCN
 つまり、後ろ向きの値下げであって、中長期的に見れば消費者にとっても、あまり良い面はない。低価格偏重傾向が強くなりすぎるとメーカーは疲弊し、製品の進歩が遅くなって品質も低下する。長い目で見ればよいことはほとんどない。

 2009年は低価格化に対応するため、コストパフォーマンス追求型のテレビの比重が高まっていくだろう。画質や自動画質調整、あるいはHDD搭載、ネットワーク対応などの多機能化といった高付加価値路線中心では、充分な数をさばくことが難しい。

 では高付加価値のテレビは絶滅してしまうのかというと、そうでもない。むしろ企業としての体力が残っているメーカーなら、付加価値創造への勢いを増すだろう。

 未曾有の不況は来年、さらに進行することは間違いないだろう。しかし、どんな不況にも終わりはある。かつての世界恐慌においても、ずっとその不況が続いたわけではない。いつかは成長基調に戻る。いざ経済が回復した時、タイムリーに良い製品やサービスを提供して利益を上げていくためには、不況の時にこそ次世代への研究開発投資を行わねばならない。好況になるのを待って投資をしても、その効果が現れるまでには時間がかかるからだ。

 もう1つ、力のあるメーカーが、来年というタイミングで高付加価値製品を訴求しなければならない理由がある。テレビ市場は永遠に続くかと思われた大型化のトレンドが止まりつつあり、50インチ以上のテレビ市場は成長が著しく鈍ってきた。

 テレビメーカーは今後、50インチ以上のテレビをさらに低価格化して普及促進を図るのか、市場拡大よりも1台のテレビにより大きな価値を付加することで単価を維持(あるは上昇)する戦略を強めるのかを選ぶ(あるいは両面作戦)ことになる。判断はメーカーそれぞれの事情(パネル工場などの稼働率を上げたいなら前者に行くしかないが、完成品での利益確保ならシェアを減らしても後者の方が良い面も多いだろう)に左右される。が、プレミアム志向のテレビも今後は増えていくだろう。

 例えば東芝は来年、Cell搭載テレビの発売計画を持っているようだ。現在のテレビはインターネットに繋がり、DLNAとDTCP-IPによってホームネットワーク内での共有コンテンツを再生する窓口にもなりつつある。


秋のREGZA新製品発表会で展示されたCellテレビ 現在でも、こうしたネットワーク機能を売りにしている製品はあるが、大量のコンテンツから目的の情報を見つけ出すのは骨の折れる作業だ。Cellテレビでは、ユーザーインタフェースやコンシェルジェサービス(コンテンツ内を分析してユーザーに適切なコンテンツの候補を提示するなど)に、新しい概念を持ち込んでくるとみられている。

 ほかにもパイオニアや東芝が取り組んできた、視聴環境とコンテンツに合わせて画質を微調整するといったインテリジェントな機能も、追随するメーカーが増え、機能の幅も広がっていくだろう。画質調整のような品位を高める方向だけでなく、例えば文字テロップを検出すると、静止画として過去何枚分かを自動記録しておき、メモを逃した時などにさかのぼって確認するなど、使い勝手を高めるような工夫もやり方次第ではできる。

 実際にどうなるかはフタを開けてみなければ分からない。“テレビ産業のの危機”であることは間違いないのだから。世の中の話題は低価格製品に移り変わっていくだろう。しかし、だからといってテレビの進化が止まるということは、今のところなさそうだ。

ブラウン管TVを薄型TVにしたという需要は間違いなくトレンドとしてあったろうが、それが一巡すると今後力強くニーズを引っ張るようなトレンドはそうはないような・・・。TVのコンテンツ自体、劣化しているようにしま思えないし、BLUERAYの本格的な普及もまだ先。ましてやネットのコンテンツを大画面TVで見るなんて世帯がどれだけいるのやら・・・。

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Dec 27, 2008

今年はなんだか地味でした 08年ITmediaNews記事ランキング

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今年はなんだか地味でした 08年ITmediaNews記事ランキング

ITmedia Newsのアクセスランキングトップ100とともに、なんとも地味だったこの1年を振り返ります。 2008年12月26日 18時01分 更新  2008年のネット界はなんだか地味だった。「ニコニコ動画」や「pixiv」といった創作系サービスは引き続き人気だったが、それ以外に急成長したネットサービスも特に見当たらない。「Web2.0」ブームも一巡し、次の方向感を見いだせないまま不景気の波にのまれていきそうだ。記事の最後にアクセストップ100へのリンクあり。

 ニコニコ動画は1000万会員を突破。ドワンゴは顧問に夏野剛氏を迎え、西村博之氏との“二巨頭体勢”を築いた。人気は健在だが黒字化が当初の予定より遅れているのが気がかり。「来年には黒字化する」そうだが、どうなることか。

 今年最も急成長したサービスといえばイラストSNS「pixiv」だろう。オープンから1年3カ月で月間ページビューは4億、会員数は40万に。収支はぎりぎりというが楽しそうに運営している様子がネットの次世代を感じさせる。

ダウンロード違法化、ネット規制法、ストリートビュー
 ネットが一般の人の生活に浸透する中で、現実社会とのあつれきが表面化。秋葉原の無差別殺傷事件をきっかけに、ネット上の犯行予告にも注目が集まったほか、「ダウンロード違法化」「青少年ネット規制法」「Googleストリートビュー問題」などが議論になった。

 犯行予告は、秋葉原の無差別殺傷事件の被告が、携帯電話サイトに犯行予告を書き込んでいたことから注目を浴びた。警視庁が掲示板運営者などに「ネット上の犯行予告を見付けたら110番を」と呼び掛け、犯行予告を集約するサイト「予告.in」も話題になった。

 ダウンロード違法化は、違法・録音録画物の複製を著作権法30条の「私的使用」の範囲から外し、違法としようというもの。文化庁傘下の私的録音録画小委員会で議論され、パブリックコメントでは「反対」の意見が大半だったが、文化庁が敷いた既定路線通り違法化が決まった。

 「学校裏サイト」が「いじめの温床」などと報じられ、「未成年者をネット上の“有害”情報から保護すべき」という機運が盛り上がり、ネット規制法が成立。ネット業界内外から反発の声を押し切った。

Firefox 3が好調 Vistaは静かに忘れ去られるか
 Webブラウザ業界では、「Firefox 3」がシェアを伸ばし、グーグルも独自の高速ブラウザ「Chrome」を公開。Internet Explorerの独占はほぼ崩れた。

 Windows Vistaは「第2のMeか」という残念な評価が固まりつつある一方で「Windows 7」への期待が高まっているが、リリースは10年1月とまだ先の話だ。

iPhone、Eee PC エレクトロニクス業界にも不況の影
 ハード系の話題では、iPhone 3Gが国内で発売されて話題になったが、「期待したほど売れていない」という説も。PCでは「Eee PC」がミニノートPCブームを呼び起こし、各社が参入。新販売制度導入で高価格化した携帯電話の需要に取って代わるという声もある。

 テレビ関連では、次世代レコーダー争いがBlu-ray Disc勝利で決着。地上デジタル放送の新録画ルール「ダビング10」がいろいろあった末にスタートした一方で、デジタル放送のコピー制限を回避できる「Friio」が話題になった。

 米国の金融危機に端を発した世界同時不況と円高がIT・エレクトロニクス業界にも暗い影を落とし、復活の兆しを見せていたソニーや好調だったパナソニックも相次いで大幅な下方修正。リストラも始まった。

 先行きの見えない不景気の中、来年のネット界はどうなることやら。来年もITmedia Newsをよろしくお願いいたします。

もう少しいろいろあるかと思いきや、地味な話題が多いな確かに・・・。そろそろ新しいサービスも不景気になって金が集まりにくくなっていることもあってかネタ切れ気味だし・・・。来年も似たような展開か・・・。

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Dec 26, 2008

ソニー、VAIOの新モバイル製品投入を予告

ソニー、VAIOの新モバイル製品投入を予告

VAIOのホームページに謎のティーザー広告(予告広告)が掲載された。“VAIO New Mobile Coming Soon”の文字と“白い封筒”の意味するモノとは?  ソニーは12月24日、VAIOのホームページに新しいモバイル製品の投入を知らせるティーザー広告(予告広告)を掲載した。


女性がバッグから横長の封筒を取り出す。その中身にはVAIOの新しいモバイル製品を予告する紙が入っていた。PCと封筒の組み合わせで真っ先に思い浮かぶのは、アップルのスティーブ・ジョブズCEOがMacworld Expo 2008で見せたあのパフォーマンスだが、果たして……

 その内容はドレスアップした女性がクラッチバッグから横長の小さな封筒を取り出し、その封筒を開くと“VAIO New Mobile Coming Soon”と記された赤い紙が入っているというもの。具体的な製品名はおろか、製品の概要や発表日、価格などは一切不明だが、映像中の封筒にヒントが隠されているようだ。

 なお、数日前にはソニーニュージーランドに「2009年1月9日(つまりは2009 International CESの開催中)に、ノートPCの見方を永遠に変える革新的なモバイルノートPCを発売する」という内容のティーザー広告が掲載され、これが日本で予告されている新製品の可能性はある(現在、ソニーニュージーランドのティーザー広告は閉鎖中)。

単に薄くて小さいだけではあまりインパクトはないわけだが・・・。はたしてどんなモデルがリリースされるのか??

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Dec 24, 2008

無料&無制限のオンラインストレージ「LiveDrive」

無料&無制限のオンラインストレージ「LiveDrive」

LiveDrive」は、無料で無制限のオンラインストレージサービス。ユーザーは制限なくファイルをアップすることが可能です。
2008年12月24日 17時00分 更新
 「LiveDrive」はWindows Live Skydriveと名前が似ていますが、これは、無料で無制限のオンラインストレージサービスです。

 「LiveDrive」のユーザーは制限なくファイルをアップすることが可能。ひとつのファイルあたりの限界は特に書いてありませんが、米lifehacker編集部のジェーソン・フィッツパトリック記者はmulti-Gバイトファイルのアップに全く問題がなかったそうです。アップロードのスピードは持っているコンピュータの処理能力の最高の速度でできたそうですが、より速いパイプを使っている人はもっと速くできるのでは? とのこと。

 Macユーザーへの対応は現在進行中らしいですね。また、サインアップする時に、ユーザーはファイルへのアクセスや共有のために使うドメインをカスタマイズして選べます。この「LiveDrive」のサービスはまだテスト段階ですが、アカウントは無料ですよ。

ネットのストレージもそのうち空気のようなものになるのかも・・・。容量無制限で、無料とは・・・。一体どうやって儲けているのか、ビジネスモデルが成立するのか・・・。

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Dec 23, 2008

「365日以内に破たんするかもしれない」予備軍の会社は?

「365日以内に破たんするかもしれない」予備軍の会社は?

東京商工リサーチの調査によると、1年以内に経営破たんのリスクを抱えている上場会社は107社。景気悪化が加速する中、倒産するかもしれない“イエロー企業”は増加傾向にあるという。 [ZAKZAK]


 2008年9月中間期決算で、1年以内に経営破たんするリスクを抱えている上場企業(東京、大阪、名古屋、札幌、ジャスダック各証券取引所)が107社に上ることが22日、東京商工リサーチの集計で分かった。経済が混迷するなか、倒産リスクを抱える“イエローカード企業”は増加傾向にあり、同社は「09年3月期にはさらに増える」とみている。


2008年9月中間期に新たに注記が付いた上場18社(クリックしてすべてを表示)
 上場企業の経営者は、会社が1年以内に破たんするようなリスクを抱えていると判断した場合、リスクの中身と対応策を決算書に明記しなくてはいけない。

 また、経営をチェックする監査人も、担当企業に破たんリスクが存在する場合、監査報告書に注意を促すための「注記」を記載する。投資家にとり注記は、監査人が認めた“イエローカード企業”の意味合いがある。


9月中間期に引き続き注記が付いた上場89社(クリックしてすべてを表示) 東京商工リサーチ情報部の増田和史氏は「03年3月期決算から破たんリスクの開示制度が導入されて以降、注記が付いた会社数は今回が最多。08年9月中間期に新たに注記が付いたのは18社だが、これは尋常でない数だ」と解説する。

 同社のもともとの集計では、注記が付いたのは109社だった。が、集計前後で破たんしたり上場廃止になったりした会社が2社あり、これを差し引くと107社になる。

 08年9月中間期に新たに注記が付いたのは、自動車部品販売会社、イエローハット(東京)、不動産会社のアゼル(同)など18社。業種別では不動産と建設が多い。

 「販売不振で在庫処分が進まず、資金繰りが厳しくなったり、金融機関から融資を受ける際に結んだ財務制限条項(融資条件)に引っかかったりして注記が付いた企業が目立つ」(増田氏)


9月中間期に引き続き注記が付いた上場89社(クリックしてすべてを表示) たとえば、アゼルは販売不振で多額の純損失が発生。「07年3月に取引金融機関と結んだ財務制限条項に抵触した」(増田氏)。フージャースコーポレーション(東京)は不動産市況の悪化から販売が急減し、資金繰りが悪化したという。

 建設業で新たに注記が付いた塩見ホールディングス(東京)は、不動産市況の悪化から売り上げが激減。「資金調達が困難な状況」と注意を喚起している。

 「景気後退が深刻化する09年3月期には、不動産、建設にかかわらずさまざまな企業に注記が付く可能性がある」と増田氏は指摘する。

無名な会社が多いものの、なにせリーマンが破たんする世の中だから不動産建設中心に難しそうな年越しにりそう・・。

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Dec 21, 2008

[WSJ] どうなる、ジョブズ氏後のApple (1/3)

[WSJ] どうなる、ジョブズ氏後のApple (1/3)

Macworld名物だったジョブズ氏の基調講演はなしというAppleの発表はさまざまな波紋を起こしたが、次に来るのは「ポスト・ジョブズ」問題だ。 2008年12月19日 19時13分 更新 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)  米Appleは12月16日、同社が参加するのは最後となるMacworld Expoで、スティーブ・ジョブズCEOは講演しないと発表し、波紋を巻き起こした。このニュースで同社の株価は下がり、ジョブズ氏に新たな健康上の問題が生じたのか、あるいは新製品の準備が整っていないのかといった疑問が浮上した。

 だがこうした論争が一段落しても、もう1つの疑問が残るだろう。つまり、カリスマCEOが不在でも、同社は新製品発売のペースを保てるだろうかという疑問だ。

 2004年にジョブズ氏ががんの治療を受けて以来何度か浮上している、同氏によるApple支配の持続性をめぐる推測は、流行の最先端となるAppleの製品がジョブズ氏といかに一体化しているかを強調している。同氏の地位には変化の兆候は見られない。Appleの広報は同氏の健康問題に触れようとしなかったが、「スティーブ自身または取締役会が、これ以上スティーブがAppleのCEOを務めるのが無理と判断すれば、必ずお知らせする」と語った。

 状況が変わったらどうなるだろうか。同社の内部事情に詳しい筋によると、楽観的な見方には理由があり、それはAppleのハードウェア、ソフトウェア、サービスを開発しているチームの成長だという。同社のチームは今や十分強力になっており、トップの才能が大量に流出するようなことがなければ、ジョブズ氏がいなくても同社が革新的な製品を量産し続けることはできるとみる向きもある。

 ジョブズ氏にコメントを求めたが、答えは得られなかった。

ジョブズ一人でAPPLEの開発のすべてを担っているわけでもないので、それほど深刻なリスクではないという判断もあるにせよ、彼が引退したあとのAPPLEというのも想像しにくいのも確かだ。

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Dec 20, 2008

産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え

産経新聞、なぜ無料でiPhoneに 「失敗続き」の電子新聞チャレンジに手応え

産経の電子新聞サービスは15年間失敗続きで「自信をなくしていた」という。それでも「挑戦しなければ」とiPhoneアプリに取り組み、「どーん」と無料で出した。
2008年12月19日 12時45分 更新

アプリ 産経新聞の朝刊全紙をそのままのレイアウトで無料で読めるiPhone/iPod touchアプリが12月12日に公開され、大きな反響を呼んでいる。公開翌日には、「App Store」の無料アプリの人気ランキングでトップに。「予想以上の反響だ」――産経デジタル取締役の近藤哲司さんは驚きを隠さない。

 産経グループは15年前から電子新聞サービスを手掛けてきたが、「MSN産経」「iza!」など無料のWeb媒体以外はどれも成功しなかった。「何回もやめた方がいいと言われたことがある」。赤字も累積していた。

 それでも「挑戦しなければ」とiPhone版に取り組み、思い切って無料で出したものの、今回も「静かにユーザーに流されてしまうだろう」と思っていた。それだけに反響は予想外。失敗続きで「自信をなくしていた」が、手応えを感じている。

失敗続きの電子新聞 やめない理由とは
 電子新聞サービスは試行錯誤の連続だった。1993年にスタートした「E-NEWS」は、テレビの放送波を使って新聞記事を専用端末に配信するというものだったが、端末がE-NEWS以外の用途で使えないなど不便な点があり、利用者は思うように集まらず、半年で終了した。

 2001年には専用ソフトを使ってPCで新聞をそのままのレイアウトで閲覧できる「News Vue」を、2002年にはPDA向けに配信する「Mobile産経」を始めた。どちらも有料サービスだったが、黒字化できずに撤退した。


産経NetView 2005年にはNews Vueをリニューアルした「産経NetView」というサービスを始めた。配信はFlashベースで行い、専用ソフトを不要にした。価格は315円と、News Vueより低価格にした。

 だがこれも現在までの累積赤字は「億単位」と黒字化のめどは立っていない。昨年11月には、料金プランや機能を見直し、バックナンバーを見られるようにするなどリニューアルしたが、ユーザー数は数万にとどまっている。

 失敗の連続でも、電子新聞をやめないのはなぜなのか。「次の時代の新聞のあり方に挑戦しなければいけない。電子新聞が赤字だったとしても、やり足りない時点でやめてはいけない」という、産経新聞社社長の考えからだという。

「ユーザーのポケットに飛び込まないと勝負に負ける」――iPhoneアプリの開発
 「メディアは接触時間を奪い合っている。たばこを吸うなど、ちょっとした時にも見てもらうためには、ユーザーのポケットに飛び込まないと、勝負に負けてしまう」。近藤さんはこんな危機感を持っていた。

 NetViewを携帯電話で利用できるようにしたらいいのではと考え、社内でテストしたこともあったが、携帯の画面は小さく、記事を見づらかったという。「なかなかブレイクスルーが見えてこなかった」

 そんなとき出合ったのがiPhoneだ。画面は縦・横どちらの向きでも使え、拡大・縮小も自在。無線LANで通信すれば、容量の大きなデータも配信できる。「これは今までの端末とだいぶ違うね。iPhoneにNetViewをのせてみようか」――自然とアプリを製作する話が持ち上がった。

 「NetViewは次の展開を考えないと、生き延びていけないサービスだった。できることからとにかく早くやろうと考えた」

「とにかく見てくれ」――思い切って無料に

アプリ アプリは、新聞のレイアウトをそのまま再現している。「新聞はレイアウトにニュースの重要度を反映させている。新聞のコアコンピタンスであるレイアウトを楽しんでもらいたい」と考えたためだ。

 これまでの電子新聞サービスは有料だったが、アプリは当面無料とした。「小出しにせず、どーんと出して使ってもらおうと思い切った」

 iPhoneユーザーは「情報感度は高いが、新聞を読んでいない層」と見る。「NetViewを知ってもらって、いろんな意見や感想をもらいたい。今回のアプリはテストマーケティング。『とにかく見てくれ』という思いだ」

 だが、ユーザーからの反響はそれほど期待しておらず「静かに流されてしまうだろう」と思っていた。「15年間で自信をなくしていたから」

 今は予想以上の反響に驚いている。無料であることを評価するユーザーが多いという。「新聞のレイアウトはやっぱり読みやすい」「普段は新聞を読まないが、意外といい」――こんな声もあった。

 アプリの無料配信は「新聞の無料試読制度のようなもの」と位置付けており、いつまで無料で提供するかは未定だ。「なんとか軌道に乗せるため、ビジネスモデルを検討中」で、有料化や新たな広告モデルを探っていく。アプリを使って「来年春までいろんな実験をしたい」という。

 「新聞を時代に合った形で提供したい」と考えており、「MSN産経」のiPhoneアプリも来年公開する予定だ。

無料公開はある意味大英断ではあるが、マネタイズできる仕組みを作らないと、息の長いサービスにはなりえないだろう・・・。そもそもそのマネタイズする仕組み構築が一番難しそうではあるが・・・。

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Dec 18, 2008

「どこから漏れたか分からない」――個人情報の盗難、4割は「心当たりなし」

ニュース
「どこから漏れたか分からない」――個人情報の盗難、4割は「心当たりなし」オンラインで個人情報を盗まれた人の約4割が「どこから漏れたか全く分からない」――シマンテックの調査で、こんな結果が出た。
2008年12月17日 18時56分 更新

オンライン上での詐欺や個人情報を盗まれる被害にあったことがあるか オンラインで個人情報を盗まれた人の約4割が「どこから漏れたか全く分からない」――シマンテックの調査でこんな結果が出た。4人に1人が、オンラインで詐欺や個人情報盗難の被害にあったことが「ある」「ひょっとしたらあっているかも」と答えた。

 今年10月に、ヤフーバリューインサイトに委託し、ネット利用歴3年以上で15歳以上の男女1000人に、ネットで調査した。男女比は半々。

 オンラインで詐欺や個人情報を盗まれる被害にあったことがある人は3.9%、「ひょっとしたら何かの被害にあっているかもしれない」人は22.6%だった。性年齢別でみると、50代の男性で「ある」は9%と最も高かった。

 個人情報を盗まれた人に心当たりがあるか聞いたところ「どこから漏れたか全く分からない」(38.9%)という意見が最多で、昨年から6ポイント増加した。次いで「無料サービスに見せかけたサイトに個人情報を入力してしまった」(26.7%)、「PCがウイルスやワームなどに感染した」(19.6%)だった。


オンラインで詐欺や個人情報を盗まれる被害を避けるのに有効な手段と実践状況 個人情報盗難などの被害を避けるために有効な手段として、「総合セキュリティソフトを使う」と考えている人は78.3%だったが、実際に使っている人は55.3%と約半数にとどまった。

 同社コンシューマ事業部門の風間彩シニアマネージャは「セキュリティソフトが入っていないPCを使うことは、自宅のドアに簡単にピッキングされてしまうような鍵をかけて外出するのと同じ」と警告する。



対策への理解と自信度 「被害にあわないための方法を正しく理解していると思うか」という問いに対し、「思う」は24.3%で、昨年の調査より9ポイント減った。「詐欺や個人情報の盗難を実際に防御できていると思うか」という問いに対し、「被害にあわない自信がある」は1.5%、「たぶん大丈夫だと思う」は31.8%だった。「対策の理解・自信の低下状況は深刻と言わざるを得ない」(同社)



オンラインゲームユーザーの調査 オンラインゲームで詐欺にあうケースもある。オンラインゲームを利用したことがある人は21.1%で、そのうち「リアルマネートレード(IDやアイテム、仮想通貨などを金銭で取引すること)をしたことがある」は10.6%、「取引を持ちかけられたことがある」は6.4%、「何かをだまし取られたことがある」は1.4%だった。

 「オンラインゲーム中にセキュリティソフトを無効にすることはあるか」という問いに対し、「ある」は13.3%、「セキュリティソフトをもともと使っていない」は7.3%だった。無効にする理由としては「動作が重くなる」「面倒」「ゲームに干渉する」といった意見が寄せられたという。

 「オンラインゲームユーザーにとってセキュリティソフトは重たくて邪魔なものという認識があるようだ」(風間シニアマネージャ)

 オンライン詐欺の手口は年々巧妙化しているという。こうした傾向を受け、「ネットの利用方法が変わった」は7.1%、「多少は変わった」は37.4%、「どうすればいいか分からないので変わっていない」は34.6%、「特に気にしていないので、変わっていない」は21%。「変わっていない」が「変わった」を上回っていた。

現実的に情報の漏えい被害が出るとしたらカードの不正利用ぐらいしか実感がわくものはないのでは??そうでもなければ普通のユーザーがそこまで意識することはないような・・。

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Dec 17, 2008

新聞をテレビ・携帯で“見る”? マスコミのネット利用がじわり

新聞をテレビ・携帯で“見る”? マスコミのネット利用がじわり

厳しい経営環境が伝えられているマスコミ業界だが、新聞やテレビによるネット利用が広がりつつある。紙面の一部をテレビ画面に表示したり、テレビ番組をネットで配信するなど、いろいろな動きが出てきた。 [FujiSankei Business i.]


 米名門新聞社の経営破たんなどマスコミ業界の苦境が相次いで報じられるなか、逆に新聞やテレビによるネット利用も確実に広がっている。このほど始まった産経新聞の紙面を米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン) 3G」上で閲覧できるサービスや、地方紙の動画投稿サイトとの提携、米紙のパソコン上での記事表示の工夫など、各社の模索が続いている。

 今月新たに追加されたiPhoneアプリの1つが、その日の産経新聞朝刊(東京最終版)がそのまま読める「産経新聞iPhone版」。新聞を持ち歩かなくても、iPhoneでいつでもどこでも読めることが大きな特徴だ。iPhone上ではすでに、海外新聞社や通信社などがニュース配信を行っているが、産経新聞iPhone版のように紙面をそのまま再現するのは世界的にも初の試みとなる。


産経新聞の紙面がそのまま読める「産経新聞iPhone版」 当面は無料でサービスを提供し、ユーザーのニーズを考慮した上で本格的なサービスを検討する。「1日の出来事のまとめ読みができ、新聞社のニュース判断も視覚的に分かるなど、新聞紙には新聞紙の良さがある。紙面を読む割合が特に低い若い世代が親しんでいるiPhone上で紙面が閲覧できるサービスを始めることで、より多くの人に新聞の良さを知ってほしい」(サービスを提供している産経デジタル)

 ネット経由で紙面を見せる先行例としては、米ニューヨークタイムズが昨年始めた有料サービス「タイムズ・リーダー」がある。紙面記事や速報をPCなどで読みやすいよう再構成し、独自のブラウザで提供する。国内では電子新聞への取り組みを進める日経新聞が今夏、紙面の一部や速報ニュースを一般のテレビ画面上に表示する「テレビで見る日経新聞」の公開技術実験を実施。ネット経由でシャープの液晶テレビ「アクオス」向けに配信された。毎日新聞もブリヂストンなどと共同で、地下鉄構内に電子ペーパーを使って紙面や広告を掲示する実証実験を行っている。

 一方、読売新聞は創刊以来135年分の紙面を検索できるオンラインデータベース「ヨミダス歴史館」を来年から開始する。主に大学や図書館、企業などの利用を想定し、料金はアクセス形態にあわせて月額2万7300円から。また、佐賀新聞のように、ネット動画上にリアルタイムでコメントできる「ニコニコ動画」と提携し、従来の読者と異なる層への訴求を目指す例もある。自社の動画を流す公式サービス「ひびじょん」を10月に開設。「自社サイトで動画コンテンツを展開しても、ユーザーの接触率向上や県域を越えたビジネス的展開はそれほど期待できない。(提携で)県外のユーザーや新聞離れした若い世代に能動的にアピールを図れる」(デジタル戦略チーム)と期待する。

 テレビのネット利用をめぐる話題も尽きない。12月から見逃した番組などの有料ネット配信サービス「NHKオンデマンド」を始めたNHKは、「景気の影響も受け、会員数は当初の見込みより若干少ないが、有料配信サービスとしてはまずは順調な滑り出しと受け止めている」(木田実・NHKオンデマンド室長)と評価する。先月の「NHK杯フィギュア」や「NHKスペシャル地球大進化」などが人気といい、サービス開始1週間で会員登録者数8000人、ページビューは約230万となっている。

 上智大学文学部新聞学科の橋場義之教授は「日本では新聞社系サイトの利用が伸びていて、米国などに比べ新聞にとって幸せな環境といえる。ネット上での利便性を高める努力はもっとするべきだが、同時にジャーナリズムの質を高め、読者に『いい記事が出た』というインパクトを与え続けることで、さらに環境が悪化したときに備える必要がある」と指摘している。

ネットやケータイでの配信が、マネタイズできれば少しはビジネスモデルも変わりそうであるが、簡単ではないな・・・。情報自体のニーズは間違いなくあるが・・・。

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Dec 14, 2008

2008年 情報通信産業「撤退」絵巻

2008年 情報通信産業「撤退」絵巻

世界的な不況の波は今、IT関連の機器を製造するベンダー各社にも押し寄せている。そのため、2008年は企業の生き残りを賭けた事業の見直しが進められた年となった。今年流れた「事業撤退」のニュースを振り返ってみた――。 [吉森ゆき,ITmedia]2008年12月13日 11時12分 更新

BDに一本化された次世代光ディスク
 米国の金融危機から始まった世界的な景気停滞により、ビッグスリーと呼ばれる米国自動車大手3社が深刻な経営難に陥るなど、自動車産業はかつて経験したことのない厳しい不況に見舞われている。この余波は、IT関連の機器を製造するメーカー各社にも例外なく押し寄せており、どの企業も生産ラインを縮小したり、事業そのものから撤退したりといった施策を進めざるを得ない状況だ。


東芝のHD DVD特設サイトは健(?)在とはいえ、どことなく物悲しさが感じられる―― 2008年になって、最初に流れた大きな「撤退」のニュースと言えば、東芝が発表したHD DVDからの撤退だった。HD DVDは、「ポストDVD」というべき次世代光ディスク規格の1つであり、DVDフォーラムのお墨付きを得て、東芝とNECが中心となり開発を進めてきた。一時は、パラマウントピクチャーズやワーナーブラザーズなどの大手映画会社、あるいはマイクロソフトやインテルなどのPC関連ベンダーがHD DVDを支持するなど、主流になると考えられていた時期もあった。

 しかし、対抗するソニーやパナソニックなどのBD(Blu-ray Disc)陣営よりも支持企業が少なく、記憶容量もBDが「片面2層50ギガバイト」であるのに対し、HD DVDは「片面2層30ギガバイト」と60%しかないなどの理由から、徐々に支持離れが起きる。そして、年明けすぐにワーナーブラザーズがHD DVDへのソフト供給の取りやめを発表すると、それに同調するようにソフトや小売の業界が相次いでHD DVDの扱い中止を発表。ついには2月にHD DVD陣営の中核であった東芝が撤退を発表し、3月にはHD DVDの普及を目指すHD DVDプロモーショングループも解散してしまった。

 こうした規格争いは、過去にもビデオテープのVHS対ベータがあったが、今回はHD DVD対応製品が登場してわずか2年で勝負が決まることになった。世代光ディスクが本格的に普及する前に撤退した東芝に対しては、英断と評価する向きもある。

iPhone参入の陰で数社が事業終了
 もう一つ、2008年に「撤退」のニュースでマスコミを賑わせたのは、携帯電話の分野だろう。1月には、NTTドコモがPHSサービスを終了。また、3月にはKDDIがツーカーのサービスを終了するなど、終息に向かいつつある事業の整理が進められた。

 一方で携帯電話端末を供給するメーカーの事業撤退も相次いだ。NTTドコモ向けに「Dシリーズ」の端末を提供してきた三菱電機は、3月に携帯電話事業の終息を発表。4月には、NTTドコモ、au、ウィルコム向けに端末を提供してきた三洋電機の携帯電話撤退に伴い、京セラが事業を継承した。

 さらに11月には、世界第1位の携帯電話端末メーカーであるノキアが日本市場向けの携帯電話事業から撤退することを発表した。これを受けて12月になってから、NTTドコモはQWERTYキーを搭載した薄型スマートフォン「docomo PRO series Nokia E71」の発売中止を発表している。なお3月には、一部新聞記事などで「ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが906iシリーズを最後にNTTドコモ向けの端末から撤退」という観測記事が流れたが、これは事実ではないと同社が否定している。

 一方で今年は、アップルが「iPhone」で日本の携帯電話端末市場に新規参入するなどの動きもあった。携帯電話を巡る業界の動きは、2009年にも引き継がれていきそうだ。

さまざまな分野で撤退が相次ぐ
 厳しい経済状況により、今年はその他の分野でも「撤退」という言葉をよく耳にした1年だった。特に動きがあったのは、プラズマディスプレイパネル(PDP)の分野である。3月にパイオニアがPDPの生産から撤退することを発表。9月には、日立も撤退を発表し、両社ともにパナソニックからパネルを調達することにしたという。日立はPDPを生産する宮崎の製造拠点の閉鎖も考えたようだが、これに対して東国原宮崎県知事が日立に直談判したというエピソードもある。

 大きなニュースにはなっていないが、ソフトウェアベンダーの事業撤退もいくつかあった。Macintosh向け日本語ワープロの代表的な製品だった「egword」を開発していたエルゴソフトは、1月にパッケージソフト事業の終了を発表。また3月には、AOLが細々と続けてきたNetscape Navigatorのサポートが終了している――。

HDDVDの撤退がずいぶん昔の出来事に感じるのはおそらく自分だけではないはず。とはいえ、BLUERAYも今の時点ではそれほど積極的に購入するニーズも少ないような・・・。新世代のフォーマットに移行するのが本格化するのはまだ先か・・・。

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Dec 13, 2008

境界線を越えて広がるメディア・コンテンツ 

境界線を越えて広がるメディア・コンテンツ 

まだ、生活者が先進国ほどメディア・コンテンツ産業と有機的な関係性を構築しきれていない中東や新興国では、全世界的な金融ネットワークに属する金融機関への表面的な影響は免れなかったものの、実体経済そのものの健全さや成長速度が負の慣性を打ち消しているおかげで、先進諸国とは異なる状況にいる。それは広告市場の成長ぶりを一見するだけでもわかる(「主要先進国と新興国の広告費の伸び予測」参照)。

主要先進国と新興国の広告費の伸び予測(クリックすると拡大します)
 中東や新興国では依然としてマスメディアそのものの成長がデジタルメディアと並行して興っているため、成長のスピードが極めて大きなものとなっている。結果、それらは表面的には異なるメディアとして存在しているものの、それらを消費する生活者の頭の中では渾然一体とした存在となっていることは容易に想像できよう。一種、国内や地域のことはマス媒体から情報を収集し、国際的なことや極めてニッチな情報についてはデジタルメディアで収集し、意見を交換しながら、コミュニティーを形成していくことが当然になりつつあるのだ。

 そのため、彼らにとっては国家のボーダーラインの存在感は比較的希薄であり、欧州やアジアといった細分化された国家群の個別のメディアへ情報を配信したりデザインするのはむしろ効率が悪い場合。そこで、国境も超えるデジタルメディアの出現は当然期待されうるものの、それらの政府はそのような動きが国内で活発化することに対してあまり好意的な印象は持っていない。しかし、デジタルメディアは虫の這い出るほどの穴さえあれば(場合によっては、穴がなくとも、電波さえ伝われば)、コンテンツを伝え、交換することが容易なため、姿なき侵略が起こりうることになる。

 先進国の広告などが頭打ちであれば、ますます境界線を越えてより広いエリアで範囲の経済のメリットを享受しようとするプレーヤーが現われてくるであろう。著作権などの仕組みが国ごとにあろうとも、それを超越してもビジネスが成立するという戦略が、成長が著しい国を対象にすればするほど、多いに組み立てうるのだ。

 我々が今住む日本は、生活スタイルが洗練されている文化圏であるという印象が幅広く持たれている。そこで、日本の内部市場だけを相手にせずに、日本発のコンテンツとその消費スタイルを海外にいかに発信し、彼の地の消費スタイルとの混成系をいち早く作り上げ、そこから次なる情報を発信させるかというゲームが始まっていくだろう。

 常にこの国は崖っぷちに立たないと、思い切った決断ができないといわれ続けてきた。そう、今こそ崖っぷちとそろそろ諦めて、ちょっと違う視点から来年以降を考えて行くいい機会と割り切るのが、この信用危機に端を発する不況を乗り切る道ではないだろうか。

日本の消費者が高品質なものを求める姿勢は相当強いと思われるのは確か。それがスタンダードとしたうえでのライフスタイル、消費スタイルの発信は確かに面白いかも。それを英語や中国語でアシストするサービスもそれなりに需要はありそうだが。。。、

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Dec 12, 2008

ファイル共有ソフトの「現在利用者」、1割超える──ACCSなど調査

ファイル共有ソフトの「現在利用者」、1割超える──ACCSなど調査

ACCSなどが毎年実施しているファイル共有ソフトの利用実態調査で、過去1年間に使ったことがあるという「現在利用者」の割合が初めて1割を超えた。 2008年12月12日 17時58分 更新  コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)などが実施したファイル共有ソフト利用実態調査によると、調査した9月時点で、ファイル共有ソフトを過去1年間に使ったことがある「現在利用者」の割合が10.3%となり、6年前の調査開始以来初めて1割を超えた。

 9月18~26日に実施したWebアンケート(2万189サンプル)と、Winny、Share、Gnutellaの各ネットワークを9月19日午後5時から24時間クロールした結果をまとめた。

 過去1年間に利用した経験のある現在利用者は、前年の9.6%から0.7ポイント増え、1割を超えた。調査開始時の02年から06年までは2~3%台で推移してきたが、増加傾向にある。

 現在利用者の利用ソフトはWinnyが28.4%で最多。Limewireが18.3%、Cabosが15.1%、WinMXが10.3%、Shareが10.2%だった。

 ファイル共有は現在利用者の35.0%が経験。調査時点でも共有経験者の95.3%がファイルを共有できる状態にしていると回答した。ファイルのジャンルは音楽関連が75.8%と多く、映像関連が49.5%、ソフトウェア11.9%、写真・画像関連が9.2%、書籍関連が7.4%だった。

 現在利用者は、ファイル共有ソフトの利用によって35.6%が「CDの購入が減った」、34.5%が「レンタルショップでCDやDVD、ビデオを借りる機会が減った」などと答えていた。現在利用者のうち、42.1%はファイル共有ソフトを「よほどのことがない限り今後も継続利用したい」としている。

ノード数はShare、ファイル数はWinnyが多い
 クローリング調査では、Winnyノードは約18万台を収集。全体では約19万台と推定した。ファイルは約530万件を収集し、全体では約600万件と推定。流通するファイル全体の47.59%が著作物だと推定され、そのうち権利の対象であり、無許諾で送信されていると推定されるものが96.7%を占めているという。

 Shareノードは約20万台を収集し、全体は約21~22万台と推定。ファイルは約71万件を収集し、全体は約75~80万件と推定した。そのうち著作物と推定されるものが55.52%を占め、権利の対象であり無許諾で送信されていると推定されるものが97.0%を占めるとしている。

 Winny、Shareとも9割以上のノードが日本国内のIPアドレスだった。Gnutellaノードは54.93%がアメリカのIPで、日本国内のIPは2.26%だった。

流通するファイルの50%以下しか著作物がないのは意外。実際にはもっとあるのでは??10%という数字が多いか少ないかはともかく帯域を圧迫しているのが問題だろうなあ・・・。

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パーソナルな海外進出 語学習得のポイント編

パーソナルな海外進出 語学習得のポイント編商社マンの筆者は技術者と客先をつなぐ通訳の役割を果たすことも多い。だが、それではいつまでたっても技術者が自分の言葉でコミュニケーションを取ることはできない。そんな筆者が思い立ったことは――。
2008年12月11日 09時47分 更新
 

筆者がサウジアラビアに駐在していた時のことだ。現地の電力会社にかなり大きな配電機器の注文をもらった。サウジでの初受注だった。先方との技術打ち合わせのために、本社を通じて機器メーカーの技術者を送ってほしいと依頼した。

最初は通訳頼みだったT氏

 1カ月後、メーカーの技術者であるT氏が出張してきた。技術仕様書の詳細(英文)と図面、そして質問点なども英語になっている。サウジアラビアでは、一般的に英語で打ち合わせて契約を結ぶ。

 T氏はサウジアラビアが初めての海外出張だった。到着後、最初の夕方である。酒のない夕食(サウジアラビアは禁酒)を食べた後、T氏がおずおずと筆者に話しかけた。

 「樋口さん、明日の打ち合わせですが、一緒に行っていただけますか。私、英語が弱いのです。助けて下さい」「もちろんです。そのために商社があるのです」

 翌日、技術打ち合わせが始まったが、明らかにビビっていた。相手の言葉を理解しようとしないのだった。分からなければ「分かりません。もう一度おっしゃってください」とか、「もう少しゆっくりと話してください」とか、「どのようなスペリングですか」とお願いしたら、T氏は理解できるはずなのに、筆者の通訳だけに頼っているのだ。

 技術の打ち合わせは何十項目もある。筆者は最初の10項目までを逐次通訳した。彼は筆者の説明を聞いて、「はい“OK”と言ってください」「いや、それは“Too much change”だ」と言っていた。

 英文の技術説明書は、T氏が独りで作成したもので、英語そのものはきちんと理解している。筆者はタイミングを計っていた。先方から「~は大丈夫ですか」と聞かれた時、T氏も先方が言ったことが分かったようだった。

 ここだ――と、筆者は席を立った。「ちょっと、トイレに行きますから。今の質問、回答しておいてくださいね」。用事を済ませて、すっきりとして帰ってきたら、「はい、OK、OK」と身ぶり手ぶりを交えてT氏が直接交渉している。冷や汗をかきながらも、とにかくT氏は直接交渉できた。

 それから後は、できる限りT氏が直接回答するように仕向けて、YesやNoの回答や、数字などの回答では、極力T氏に話をさせた。複雑な質問やT氏の会話力では誤解するかなと思えるようなところだけは筆者も確認した。こうしてT氏は、生まれて初めて外国人との直接交渉をしたのだった。

 すべての交渉が終わってホテルに戻り、2度目の夕食。「Tさん、立派でした。ちゃんと英語で説明していましたね」「いやあ、初めてです。無事に終わって、うれしいです。これで明日、帰国できます」。技術や数式の専門用語は、それ自体が国際語として通じるものなのだ。

飛べない小鳥に勇気を
 それから5カ月後、T氏は再度サウジアラビアに出張してきた。次の注文を取ったからだ。今回も客との交渉には筆者が同行した。しかし、今度のT氏は別人のよう。もうT氏は、筆者に向かって日本語で話さず、何とかかんとか客に直接話しかけようとし始めていた。ブロークンだったり、単語の羅列だったり、それは英会話とはいえないものだったかもしれない。時には目の前にノートを置き、筆談までしていた。

 やることが減って筆者は、眠気を感じたほどだった。「樋口さん、彼が今言ったこと、正確に通訳してください。全部、聞き取れなかったのです」とまで言うので、これが同じT氏かと見なおしたほどであった。

 その日の夕方。「すごいですね。今回の技術交渉、前回とは全く違いますね」「前回の打ち合わせで、樋口さんが『回答は客に直接言ってください』と突き放したでしょう。あの時に、必死になって初めて外国人と英語で話したのです。それまでも英語での交渉は何度かあったのですが、すべて通訳に頼りっきりでした。あの直接交渉の体験で自信を持ったのです。話せば何とかなると」

 商社マンは時に、高い木の上から初めて飛ぼうとしている小鳥に対して、「手を持っていてあげますからね。大丈夫ですよ」と言ったりする。小鳥としては油断したりするが、商社マンはその隙に「ポン」と背中を押して、空中に押し出す役目を果たすのだ。1人では飛び立てなかった小鳥でも、こうして飛び始めることもある。もちろん、相手が飛べることを確信していなければ背中は押せないのだが。

 海外進出での基本はやはり語学である。

現地の言葉を学ぶ基本
1 自信を持って
2 大きく発音する
3 学んだことは復習
4 学んだ言葉は思い切って使ってみる
5 分からなければ何度でも聞き直す。場合によっては筆談も(たいていの日本人は書かれた英語をより良く理解する)
6 ほかの日本人と日本語で話さない

 日本語を使っている限り、現地の言葉をマスターするのが限りなく遅れる。英語の会話学校に入るにしても、校内では英語しか使わないという規則のところがいい。みんなが規則を守っていれば、英語力は必ず伸びる。

 学校時代に、あれほど毛嫌いしていた英語でも、対話とヒアリングという日常会話から入っていくと、意外とすんなりと使えるようになるものだ。英語をしゃべれることが自信にもつながる。ただ、語学習得は奥が深く、この小さな自信をどんどん大きくしていっても、ネイティブのようにはなかなかしゃべれない。こちらもたゆまぬ努力を続ける必要があるのだ。

やはり語学は使ってなんぼ。思い切って前に出ないと同じレベルで足踏みか・・・。

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Dec 10, 2008

ソニー、エレクトロニクス事業で8000人削減へ

ソニー、エレクトロニクス事業で8000人削減へ

復活」から一転、リストラを示唆していたソニーが経営体質強化策を発表。エレクトロニクス事業の全世界の従業員の5%に当たる8000人を削減するなどし、年間1000億円程度のコスト削減を目指す。
2008年12月09日 15時58分 更新
 ソニーは12月9日、急速に悪化する経営環境に対応するため、2009年度末までにエレクトロニクス事業の全世界の従業員数16万人のうち、5%に当たる8000人を削減するなどの体質強化策を発表した。人員削減に加え、投資計画の見直しや製造拠点の統廃合で、09年度末までに年間1000億円以上のコスト削減を目指す。

 景気悪化と急速な円高を受け、同社は10月、08年度(09年3月期)の連結業績予想を大幅に下方修正。人員削減を含む構造改革に踏み切る方針を明らかにしていた(「かつてない難局」──「復活」ソニーが一転、リストラの可能性も)。

 投資計画では、携帯電話向けCMOSセンサーの増産計画の一部を本年度内に外部に生産委託するほか、テレビ市場の需要急減速を受け、欧州市場の拠点の1つ、スロバキア・ニトラ工場の液晶テレビ増産計画を延期する。09年度の投資は、エレクトロニクス分野で中期計画比で3割減とする計画だ。

 製造拠点の再編では、本年度内にテープなど記録メディアの生産拠点であるフランス国内の工場など、海外2拠点で生産を終了。合理化やOEM/ODMの活用などで、09年度末までに製造拠点を現在の57拠点から約1割削減する計画だ。

 人員配置も見直す。製造拠点の再編や開発・設計体制の見直し、営業や間接部門の効率化を進め、本社を含め全社的な合理化を推進するとしている。エレクトロニクス事業の人員削減は職務転換/転職プログラムなどを通じて行う。派遣社員など、外部リソースの活用も見直すとしている。

 08年度に計上する費用などの詳細は、1月に予定している10~12月期決算発表で説明する。

SONYですらこんな状況であることを考えると実態経済の悪化はこれからが本格化だな・・・。

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Dec 09, 2008

グーグル、日本市場含む18地域で開発者向けに

グーグル、日本市場含む18地域で開発者向けに
SIMロックフリーAndroid端末、399ドルで提供へ
2008/12/08

 

グーグルは12月7日、開発者向けにSIMロックフリーのAndroid端末を提供する計画を明らかにした。「Android Dev Phone 1」と名付けられた端末は、任意のSIMカードで利用できるもので、米国をはじめ、イギリス、ドイツ、日本、インド、カナダ、フランス、台湾、フィンランドなど18の国または地域で提供する。価格は399ドル。今後は提供地域を拡大していく。

 入手にはAndroid向けアプリケーションの配布サイト「Android Market」に開発者として登録する必要がある。初期登録費用25ドルがかかる。需要に対応するため、当面は1人の開発者が購入できるのは1台までという制限がある。

 Android Dev Phone 1には、Android 1.0のシステムイメージが入っていて、Androidアプリケーションの開発・テストを行うことができる。また、T-Mobile G1のような一般ユーザー向けの市場製品と異なり、ブートローダーがロックされていないため、電子署名されていないカスタムビルドのAndroidシステムを使って起動することもできるという。グーグルやその他の企業がサポートしていないシステムソフトウェアが利用できる。このため同社は、Android Dev Phone 1は開発者ではないエンドユーザー向けではなく、自己責任で利用してほしいと注意を促している。

関連リンク

googleも大胆なことするなと思ったが開発者向けか・・・。となると一般ユーザーはさすがに手を出さないな・・。

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Dec 07, 2008

いま考えたい――子どもにケータイは必要か

ネットの逆流(5):
いま考えたい――子どもにケータイは必要か (1/2)

携帯電話は子どもの間にも急速に普及している。そこに波紋を投げかけた、橋下大阪府知事の「小中学校へのケータイ禁止令」。はたして、子どもに携帯電話は必要なのだろうか。 [森川拓男,ITmedia]2008年12月07日 10時55分 更新

 12月3日、大阪府の橋下徹知事は、府内の政令市(大阪、堺)を除く公立小中学校で、児童生徒による携帯電話の持ち込みを原則禁止とする方針を明らかにした。小中学校への「ケータイ禁止令」発令だ。公立高校に関しては、通学範囲の広さなどから、持ち込みは認めるものの、校内での使用は禁止される。

学校に携帯電話は必要か?
 携帯電話禁止の理由としては、携帯電話への依存傾向が強い子供ほど、学習時間が短いなどという調査結果が出たことを挙げている。文部科学省は「都道府県単位の規制は聞いたことがない」という。

 このことに関しては、鳩山邦夫総務相や、塩谷立文部科学相らが賛同する一方、東京都の石原慎太郎知事は「親が判断することだ」という見解を示している。しかし、その東京ともすでに10月、学校への持ち込みの原則禁止を呼びかける通知を出している。

 今回は、何かと物議を醸す橋下府知事の発言だったために波紋を広げたが、実は学校での携帯電話使用に関しては、文部科学省が7月25日に通知を出しているのだ。それによると、都道府県や指定市の教育委員会などに対して、「校内では原則禁止にする」「機能を限定する」といった具体例を示して、取り組みの徹底を求めているという。つまり、大阪府知事の発言自体は、文部科学省の方針と同じということになるのかもしれない。

 学校における携帯電話の是非をどう考えるだろうか。筆者の意見を聞かれれば「不要」と答える。

 学校の中で携帯電話が必要なケースは多くない。授業中に使うのはもってのほかだし、休み時間に使う理由もない。もし、親などが緊急で連絡を取りたい場合、学校に直接連絡して取り次いでもらえばいい。教育の場である学校では原則的に携帯電話の出る幕はないはずである。

 一方で「子どもの安全のために携帯電話は必要だ」という人も出てくるだろう。携帯電話があれば、トラブルの際に連絡が取れるし、機種によってはGPS機能でおおよその所在も把握できる。しかし、これで「安全」となるわけではない。不幸にも事件に巻き込まれた児童の中には、防犯ブザーや携帯電話を所持している子もいた。逆に、「携帯電話を持たせているから安心」という親の過信につながる方が問題である。

 といっても、かつては街中に設置されていた公衆電話も、撤去されて数が少なくなってきた。携帯電話の普及が、公衆電話を減少させてしまったのだ。つまり、外出時における緊急時の連絡手段が少なくなってしまっている中で、携帯電話を取り上げるのはどうかという意見も一理ある。

 しかし、橋下府知事がわざわざ「持ち込み禁止」を表明しなければならないほど、現状はひどいのだろうか。

いじめをまん延させている携帯電話
 基本的に携帯電話の持ち込みを許可している学校は少ないが、親が買い与えているケースも多く、その場合は必然的に学校にも持っていくことになる。

 小中学生の親が買い与えている場合、前述のように防犯・セキュリティの意味で持たせている場合がほとんどなので、親の目が届かない学校へ持っていくのは当然となるからだ。最近は、教師の犯罪など、学校も安全な場所ではないという事件が報じられるケースも増えており、親が過剰になっているきらいもあるのかもしれない。

 しかし、学校はもともと、携帯電話の持ち込みを前提としていなかったため、それに対する方策がなされていなかった。その結果として、なし崩し的に、学校への持ち込みが増えていってしまったのだろう。学校では原則禁止にしていても、抜本的な規制ができていなかったのが実情ではないだろうか。いわば、橋下府知事の発言は、この問題を改めて認識させてくれる契機になったともいえよう。

 さて、子どもによる携帯電話の使い方をみると、年齢が上がるほど、通話から電子メール、インターネットへと変わっきているようだ。その変化とともに、見過ごせない状況が生まれてしまった。「ケータイ」からのネットを使った中傷、いじめである。

 この事象自体は昔からあるものだが、それがケータイを媒体とすることによって、悪化しているようなのだ。自己紹介サイトである「プロフ」を偽装されたケース、学校裏サイトでの悪口雑言、そしてケータイメールを利用した言葉によるいじめ――。

 特に、ケータイメールを使う場合は深刻だ。つまり、ケータイがそのまま凶器となるわけである。24時間、ケータイを持っている限り、いつ送られてくるか分からないメール。それが楽しいものであれば生活を豊かにしてくれるが、いじめの手段として使われた場合は最悪だ。

リテラシーを高める教育が必要なんだろうが、一律に教育するようなインフラが整っているとも思えない。劇薬かもしれないが禁止も一つの方法か。とはいえ、禁酒法みたいなザル法になる可能性も・・・。

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消えたPC-98、Mac互換機――「互換機ビジネス」の末路を追う (2/2)

消えたPC-98、Mac互換機――「互換機ビジネス」の末路を追う (2/2)[吉森ゆき,ITmedia]2008年12月06日 15時56分 更新

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消えた独自アーキテクチャ互換機
 前述したように、日本には日本語という壁があり、PC/AT互換機の侵入を長年阻んできた。もちろん、中国や韓国など日本以外に多文字を扱う言語はあるが、それらの国におけるPC市場規模は、現地語の仕組みを開発するまでもないほど小さいものだった。また、米国と日本、それに欧州の一部を除けば、コンピュータを独自開発する能力を持ったベンダーはその当時、皆無。むしろ、安価な労働力によってPC/AT互換機の製造工場になっていった。

 ところが日本には、独自アーキテクチャのコンピュータを開発できるベンダーがたくさんある。しかも、どのベンダーもコンピュータの黎明期から日本語表示機能の拡充に取り組んでいる。こういう特殊な市場に、PC/AT互換機ベンダーが簡単に参入できるわけがなかったのだ。

 日本では、IBM PCに比べて勝るとも劣らない機能・性能を備えたPCが1980年代前半には出そろっていた。中でも、NECが開発した「PC-98」は、日本のPC市場シェアの過半数を獲得していた。そのため、ソフトウェア資産も群を抜いて多かった。そうしたPC-98の市場を狙い、互換機ビジネスも登場した。

 エプソンが1987年に発売した「EPSON PC」は、PC-98互換機として広く普及した。一時期は、NECに次いで2位の市場シェアを獲得したこともある。ただし、NECはPC-98の使用を公開したわけではないので、著作権侵害などの争いが絶えることはなかった。シャープも「MZ」の一部の機種でPC-98互換機を発売したことがあったが、こうした争いに嫌気が差したのか、早々に撤退している。また、PC-98互換機路線をとってきたエプソンも、Windows 95によってPC-98互換機のメリットがなくなると、すぐさま撤退してしまった。NEC自身も1997年に「PC98-NX」を発売してからPC/AT互換機路線へと転じ、2003年にはPC-98の製造を中止している。


iNHERITORはそのCPUである486DXの調達が困難になったことで、残念ながらこの9月に出荷出荷中止となった…… ただし、1990年代まで数多く採用されてきたPC-98の資産を今なお使い続けているユーザーは多く、その後もエルミック・ウェスコムの「iNHERITOR」(2008年9月に出荷中止)、ロムウィンの「98Base」といった互換機が製造・販売されている。

 もう一つ、1994年から1997年までのわずか3年間という短い期間だけ製造されていた互換機がある。アップル「Macintosh」の互換機だ。

 アップルは、PCとの市場争いに敗戦濃厚となった1994年、Mac OSを他社にライセンス供給して互換機ビジネスを進め、市場拡大を狙う方針に転換した。この施策を受け、米国のモトローラ、パワーコンピューティング、ラディウスなどの各社が相次いでMac互換機を発売。日本では、台湾UMAXの低価格互換機が話題になったほか、アキア(カシオ傘下を経て消滅)や、意外なことにパイオニアが、高品質なスピーカーをウリにMac互換機ビジネスを展開していた。

 しかし1997年、アップルに創業者のスティーブ・ジョブズが復帰すると、突如として互換機ビジネスを中断。互換機最大手だったパワーコンピューティングも、アップルに買収されてしまい、終焉を迎えた。

 その後、アップルはインテルのプロセッサへとプラットフォームを移行し、現在はMac OSを引き続き主力に置きつつも、Windowsも稼働するコンピュータとしてアピールしている。

つい最近まで98互換機がリリースされていたとかパイオニアがMAC作っていたとかなんというトリビア。そんな事実、通常触れることはないわな・・・。

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Dec 06, 2008

世界スマートフォン市場、搭載OSでAppleがMSを抜き3位に

世界スマートフォン市場、搭載OSでAppleがMSを抜き3位に

9月に発売されたiPhone 3Gが、販売台数でWindows Mobile搭載機全体を抜いた。 [ITmedia]2008年12月05日 15時20分 更新

 米調査会社のGartnerは12月4日、2008年第3四半期(7~9月期)の世界スマートフォン市場の調査結果を発表した。同四半期の販売台数の伸び率は前年同期比11.5%で、同社がこの調査を開始して以来最低だったという。販売台数は3650万台だった。

 ベンダー別では、フィンランドのNokiaがシェア42%で首位を守ったが、同社として初めて販売台数が前年同期より3%減少した。Gartnerは、Nokiaのポートフォリオにタッチスクリーン対応機種がないことを販売台数減少の要因として挙げ、今月発表したタッチスクリーン搭載の「N97」の発売が2009年上期というのは同社にとって痛手だとしている。2位は引き続きカナダのResearch In Motion(RIM)。同四半期に「iPhone 3G」を発売したAppleが700万台を販売して3位に返り咲いた。

2008年第3四半期のベンダー別世界スマートフォン出荷台数(速報値) 社名 出荷台数(単位:千台) 市場シェア(%) 3Q07-3Q08出荷台数伸び率(%)
Nokia 15,472 42.4 -3.1
Research In Motion 5,800 15.9 81.7
Apple 4,720 12.9 327.5
HTC 1,656 4.5 25.9
シャープ 1,239 3.4 -19.3
その他 7,626 20.9 -20.9
合計 36,515 100.0 11.5
(資料:Gartner。HTCはHTCブランドのデバイスのみをカウント)

 OS別では、Symbianが1位を維持したが、初めてシェアが50%を切った。Gartnerは、Nokiaの販売台数減少と日本の携帯電話市場の不調の影響とみている。2位はRIM(シェア15.9%)、3位は前期5位だったAppleのMac OS X(シェア12.9%)となった。iPhoneが初めて販売台数でWindows Mobile搭載機を上回った。

2008年第3四半期のスマートフォンOS市場シェア(出荷台数ベース。速報値) 社名 出荷台数(単位:千台) 市場シェア(%) 3Q07-3Q08出荷台数伸び率(%)
Symbian 18,179 49.8 -12.0
Research In Motion 5,800 15.9 81.7
Mac OS X 4,720 12.9 327.5
Microsoft Windows Mobile 4,053 11.1 -3.0
Linux 2,622 7.2 -9.1
Palm OS 780 2.1 103.3
その他 361 1.0 4.6
合計 36,515 100.0 11.5

iphone1個で歴史あるウインドウズモバイルは撃沈とは・・・。それだけこのカテゴリーでのWMの弱さが浮き彫りになったわけか??法人需要が本格的に取り込めない限りはブラックベリーまで届くとは思えんが・・。

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Dec 05, 2008

正社員にもリストラが拡大……明日はわが身か?

正社員にもリストラが拡大……明日はわが身か? (2/2)
[ZAKZAK]


前のページへ 1|2       
 

明日はわが身のリストラの嵐。どのように対処すればいいのか。経済ジャーナリストの荻原博子さんは次のようにアドバイスする。

 「家庭によっては必要以上の生命保険で保険料が負担になっていたり、あまり乗る機会がない自動車や電話料金などの通信費が負担になっているケースがある。こうした保険や電話の契約を見直したり自動車を売却したりすれば、支出を大幅に減らすことができます」

 自分がリストラにあう前にまず、家計のリストラを断行すべしというわけだ。

 さらに「実際にリストラにあう前に、教育ローンや教育訓練給付金といった制度を利用して資格を身につけたり、再就職につながるような人脈があるかどうかをチェックしておくことが大切」という。

 家計が守りに入るといよいよ不景気が加速するという不思議。いよいよ来年は景気後退本格化??

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Dec 04, 2008

会社を辞めたい……そう感じる人が多い業種

会社を辞めたい……そう感じる人が多い業種

会社の社員であることに「誇りを感じている」人はどの業種が多いのだろうか。ネットマイルの調べによると、「電力・ガス・水道」や「専門コンサルタント系」で働く人が目立った。一方で「誇りを感じられない」と感じる人が多い業種は……? [Business Media 誠]


 会社の社員であることに誇りを感じていますか? ネットマイルの調査によると、「電力・ガス・水道」の業種で働いている人は「誇りを感じている(強くそう思う+そう思う)」(50.7%)との回答が最も多く、次いで「専門コンサルタント系」(40.2%)、「団体・連合会・官公庁」(38.7%)という結果が出た。一方、「誇りに思わない(全くそう思わない+そう思わない)」と答えた人が最も多かった業種は「商社系」(31.7%)、以下「流通・卸・小売系」(31.5%)、「IT・通信・情報系」(31.4%)。ちなみに同社が2007年に実施した調査によると、誇りに感じているのは「団体・連合会・官公庁」(31.5%)が最も多く、逆に「マスコミ・広告・出版・印刷系」(63.7%)は誇りに感じていない人がトップだった。

 目標に向かって組織が一丸となっていますか、という質問に対し「電力・ガス・水道」で働いている人は「そう思う」(36.0%)との回答が多く、次いで「住宅・インテリア系」(32.8%)、「金融・保険系」(32.6%)。逆に「そう思わない」のは「運輸・鉄道、配送・物流」が最も多く44.4%、以下「マスコミ・広告・出版・印刷」(43.9%)、「そのほか、消費者向けサービス」(38.8%)と続いた。


社員であることに誇りを感じていますか? (クリックしてすべてを表示、出典:ネットマイル)
 インターネットによる調査で、会社で働いている5635人(男性66.3%、女性33.7%)が回答した。調査期間は11月7日から11月17日まで。

 「会社を辞めたい」と思ったことがある人も多いはず。会社を辞めたいと感じたことがあるか、と聞いたところ「衣料・雑貨・日用品系」で働いている人が最も多く52.1%、次いで「医療・福祉系」(49.4%)、「商社系」(49.0%)という結果に。一方で「辞めたいとは思わない」のは「電力・ガス・水道」が44.0%でトップ。以下「専門コンサル系」(30.5%)、「団体・連合会・官公庁」(29.5%)と続いた。

満足度の高い職種は居心地が良いか、仕事が充実しているかのいずれのような気がする。一方、満足度の低いのは仕事の内外にGAPのある職種?

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Dec 03, 2008

エグゼモード、“YASHICA”ブランドの12メガコンパクトデジカメ

エグゼモード、“YASHICA”ブランドの12メガコンパクトデジカメ

エグゼモードは、“YASHICA”ブランドの1219万画素デジタルカメラ「YASHICA EZ F1231」を12月12日に発売する。

YASHICA EZ F1231 エグゼモードは12月2日、“YASHICA”ブランドの1219万画素デジタルカメラ「YASHICA EZ F1231」を発表した。価格はオープンプライスで、12月12日に発売する。店頭では2万4800円前後になる見込みだ。

 厚さ20ミリという薄型ボディーに1/1.8型の1242万画素CCD(有効1219万画素)を搭載したコンパクトデジカメ。35mmフィルム換算で35~105mmの光学3倍ズームレンズと3型液晶モニターを搭載し、オートからマニュアル設定までを含む25種類の撮影モードを備えている。


3型液晶モニターを搭載 記録メディアは、内蔵の32MバイトフラッシュメモリおよびSD/SDHCカード(別売)。最大12M(4000×3008ピクセル)の静止画およびMotion JPEG形式の動画撮影が可能で、動画の場合は最大720×400ピクセル/30fpsとなる。

 外形寸法は、96.1(幅)×57.6(高さ)×20.7(奥行き)ミリ(突起部を除く)。重量は約135グラム(電池除く)。専用リチウム充電池で約200枚の静止画撮影が可能だ(CIPA準拠)。

 そんなマニアックなブランド名つけても・・・、と思いきやこのスペックでこの価格ならかなり背中を押されてしまいそうな・・・。

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Dec 02, 2008

「あなたとは違うんです」は「候補者辞退」 新語・流行語大賞

「あなたとは違うんです」は「候補者辞退」 新語・流行語大賞

毎年恒例の新語・流行語大賞が発表された。「あなたとは違うんです」がトップ10に入ったが、「受賞候補者が辞退したため」として該当者なしだった。
2008年12月01日 17時22分 更新
 「2008 ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日発表された。ネットでも話題になった「あなたとは違うんです」がトップ10に入ったが、「受賞候補者が辞退したため」として「該当者なし」となった。

 「あなたとは違うんです」福田康夫前首相の辞任会見での言葉。アスキーアートが次々に作られるなどネットでも話題になった(福田首相「あなたとは違うんです」がネットで流行中)。

 大賞は天海祐希さんのテレビドラマで話題になった「アラフォー」と、エド・はるみさんの「グ~!」。特別賞には北京五輪で金メダルに輝いた女子ソフトボール日本代表エース・上野由岐子投手の「上野の413球」だった。

 トップ10は以下の通り(50音順、受賞者敬称略)。

言葉 受賞者
あなたとは違うんです! 受賞辞退
アラフォー 女優・天海祐希
居酒屋タクシー 衆院議員・長妻昭
上野の413球 北京五輪ソフトボール日本代表・上野由岐子
蟹工船(ブーム) 書店員・長谷川仁美
グ~! お笑いタレント・エド・はるみ
ゲリラ豪雨 ウェザーニューズ社
後期高齢者 マスターズ陸上競技選手・山崎英也
名ばかり管理職 マクドナルド訴訟原告・高野広志
埋蔵金 衆院議員・中川秀直

 そりゃ辞退するだろう。元首相にしてみれば・・・。流行ったのもネット限定みたいなものだし・・・。

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