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Oct 31, 2006

変わるクリエーター、変化に目をつぶるメディア

変わるクリエーター、変化に目をつぶるメディア
森祐治

2006/10/30 08:00


 

確かに芸術性ではなく、目的性が明確になればなるほど、クリエーターというよりは職人といったカテゴリがより妥当という印象が強まる。しかし現実には、例えばユーザーインターフェースデザインといったような、機能性をデザインする「クリエーター」も非常に重要視されている。

 そんな、うがったウケ狙いというよりも緻密な計算を前提とした、需要と供給のバランスの中で活躍するクリエーター層が着実に増えつつある印象を、今回のイベントで感じた。

コンテンツ立国に必要な支援とは ここ数年、政府主導でコンテンツという領域へのさまざまな支援がなされてきた。資本調達スキームの多様化、エンターテインメント契約を支援する法律家の育成とその活動基盤の整備、下請け環境に甘んじざるを得ない制作会社の地位の改善、企画から契約までのすべてのプロセスでキーとなるプロデューサー人材の育成など、ピンポイントで押さえるべきところはすべて押さえつくした感があるほどだ。

 しかし、ブロードバンド環境が半数の世帯に普及し、放送がアナログからデジタルへと移行し終わるときをあとたった5年後に迎えるにもかかわらず、メジャーなメディア環境は産業構造として大変革期を迎えているという感覚はない。むしろ、デジタル元年と先政権下で規定された2011年まで変化は訪れないと保証されているかのような印象すらあるほどだ。

 現実には、変化は確実に起きている。YouTubeのような米国の映像投稿サイトに日本から異常なほどのトラフィックが流れているのは、ある意味、日本の映像視聴環境が異常なまでに抑圧されている反動なのかもしれず、そこで生じている動きはすでに抑えきれないほどの慣性を有するほどになってきている。それは、消費者自身が自己表現を求めるCGC(消費者生成コンテンツ、最近はUGCともいう)やその発表の場であるCGM(消費者生成メディア)が、量的に総計すれば十二分にマスメディアに匹敵するほどのボリュームサイズになっていることからもうかがえる。そして、その接触対象の多くが消費の要点を押さえている層に重なるという点で、経済的なインパクトはボディーブローのように既存の産業構造に影響を及ぼしつつある。

 だが、誰もが気がつかない振りをしている。

 すでにクリエーターが、そして消費者が、新たな変化を求めて行動やメンタリティを変えつつある現在、TCM2006のようなイベントにとどまらず、より包括的な変化を誘引するような、例えば、税制や会計基準といった一種ハードな改革が求められているのではないだろうか

確実に地殻変動は起きているが、エスタブリッシュメントの側がその変化を認識していないいや正視していないという印象。日本初のベンチャーが特にネットでメインストリームになりえるようなベンチャーが出現しないのは、社会のインキュベーター機能を整えるだけではなく、リスクテークすることを賞賛するような文化がでてこない限り簡単ではないのかも。

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Oct 30, 2006

テレビ版ナップスター?中国発「TVUPlayer」、番組のネット再配信で人気に

テレビ版ナップスター?中国発「TVUPlayer」、番組のネット再配信で人気に文:Greg Sandoval(CNET News.com)
翻訳校正:大熊あつ子、緒方亮、長谷睦

2006/10/27 22:09


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人気テレビ番組の動画をウェブ上でストリーミング配信する「TVUPlayer」が、世界中で熱心な支持者を集め始めている。開発元である中国企業のTVU networksは、これを「ピア・ツー・ピア(PtoP)」サービスだと説明している。

 しかし同サービスは、著作権侵害に目を光らせているハリウッドのやり手弁護士にとって、格好の標的になる可能性もある。

 実際、一部では、PtoPサービスだった初期のNapsterと同じように、TVUPlayerも訴訟の対象になるのではないかという見方がある。「非常に大規模な著作権侵害」とも評されたNapsterは、訴訟の機会をうかがっている弁護士にとっては、お菓子が詰まったつぼのようにおいしい存在となった。

 TVUPlayerが配信するテレビ番組には、ABC、HBO、Disney Channel、THE COMEDY CHANNEL、Aljazeera、イタリアのスポーツ局Telecaprisportなど、米国内外の有料放送番組も含まれている。

 人気を博した理由は一目でわかる。番組の選択肢が多いことに加え、TVUPlayerの映像は多くの場合、途切れ途切れで画質も粗いことが多い通常のストリーミング動画よりも鮮明だ。なお、TVUPlayerには、ユーザーが独自の動画をアップロードする機能はない。

 しかし、著作権の専門家の意見によると、配信するコンテンツの使用許可をTVU networksの幹部が得ていない限り、同社による番組の中継放送は合法とは認められないという。また、自らのコンテンツをTVUPlayer上で配信されている3団体の関係者は、TVU networksとは一切契約していないと話してる。

 National Basketball Association(NBA)の広報担当者Matt Bourne氏は、TVU networksが協会の許可を得ずにNBAのテレビ番組を配信していると述べた。

 「われわれは、このサイトの存在を認識している。現在、適切な措置をとるために複数の選択肢を検討しているところだ。その中には、他のコンテンツ保有者との話し合いも含まれる」(Bourne氏)

 また、Disneyの広報担当者Karen Hobson氏は、TVU networksにコンテンツをストリーミング配信する権限を与えているかとの質問に、「Disney Channelの番組を入手できるのは、『iTunes』(でのダウンロード)か、当社のサイトだけだ」と答えた。

 HBOの広報担当も、HBOの番組は合法的な形ではウェブには一切提供されていないと述べた。

 上海に拠点を置くTVU Networksの詳細は知られていない。同社は取材の申し込みに応じなかった。同社はウェブ動画事業で収入を得ようとする数多くの新興企業のうちの1つだ。この業界は、動画共有で一大現象を巻き起こしたYouTubeをGoogleが16億5000万ドルで買収すると発表したことから、成長が確実な分野と見られている。しかし、それと同時に、オンライン動画、特に動画共有分野には、常に著作権の問題がつきまとう。最近では、YouTube、Grouper、Bolt.comの3サービスはすべて、著作権違反で訴訟の対象となっている。

 TVUPlayerが米国で注目を集めたきっかけは、ドイツで開かれた2006 FIFA World Cupだったとみられる。米国では、国内のテレビ局で放送されない試合を見るために数多くのサッカーファンが同社のソフトウェアをダウンロードした。

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まさか中国産のソフトでTV番組のP2Pか実現してしまうとは驚愕。いずれこの会社もグーグルに買収されてしまったりして・・・。とはいえ、著作権周辺はどう考えてもBLACKだからそれはないか・・。

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Oct 29, 2006

MTVが与えるヒント--グーグル-ユーチューブのビジネスモデル

MTVが与えるヒント--グーグル-ユーチューブのビジネスモデル文:Elinor Mills(CNET News.com)
翻訳校正:編集部

2006/10/26 20:46


 

Googleが、まだ利益をあげていない企業にこれほど多くの資金を投じようとしたのは、同サイトに毎日訪れる大勢の人々を対象に、広告を提供するためであったことは間違いない。広告業にとってオンライン映像市場は、Googleが支配した検索市場に続く開拓分野とみられている。eMarketerによると、米国におけるオンライン映像に対する支出は2006年の3億8500万ドルから2007年には6億5000万ドルに、そして2008年には11億ドルに伸びると予想されている。

 広告代理店Universal McCannのシニアバイスプレジデントを務めるBrian Monahan氏は、Googleは映像の前に流される広告に目を向けることになると予想している。同氏によると、これは広告主にとって、テレビ広告と比べても倍の費用がかかるという。

 「誰かが映像コンテンツを1本リクエストしたとする。その場合、その人の全神経は映像に集中する」とMonahan氏は言う。「ただ、人間は複数のことを同時にできる。映像を見続けることもできるが、もし広告に興味をそそられれば、横にある(ディスプレイ)広告をクリックする可能性もある」(Monahan氏)。このような広告は、映像広告を伴うために、シンプルなバナー広告と比べるとクリックスルー率が3~4倍高い。

 Googleは、同社の広告プラットフォームをYouTubeの映像プラットフォームと組み合わせる方法だけでなく、変化する消費者と広告主の需要を満足させるために、新たな広告形式の取り合わせを考案しなければならないと、広告業界幹部らは述べている。

 「広告の形式は、その変化に乗じるために進化し続ける必要がある」と映像配信会社Brightcoveのメディア戦略ディレクターを務めるAdam Gerber氏は言う。

 またTribal DDBのサンフランシスコ事務所に努めるエグゼクティブクリエイティブディレクターDorian Sweet氏は、このように付け加えた。「これらのすべてに欠けているのは、映像が双方向になりうるということだ。現在はまだテレビとほとんど変わらない。ただ始まって終わるだけだ」

動画にインタラクティブ性を埋め込みなにかできないかという試行は何年も前から行われているが、これといって目立つビジネスモデルは出現していない。TVにしろ、PCで眺める動画にしろ見ている間は受動的なものである。また、映画のような長大なコンテンツにどうやって宣伝を組み込むのか??どうも疑問符。

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Oct 27, 2006

Vista国内価格発表 “全部入り”は5万円

Vista国内価格発表 “全部入り”は5万円


通常版の参考価格は、全機能入り「Ultimate」が5万1240円(税込み、以下同)、コンシューマー向け基本機能のみの「Home Basic」が2万7090円。
2006年10月26日 14時38分 更新
 マイクロソフトは10月26日、次世代OS「Window Vista」の参考価格を発表した。Windows XPの価格をほぼ踏襲した、としている。

 オープン価格だが、通常版の参考価格は、全機能入り「Ultimate」が5万1240円(税込み、以下同)、ビジネスユース向け「Business」が3万9690円、コンシューマー向けフルパッケージの「Home Premium」が3万1290円、コンシューマー向け基本機能のみの「Home Basic」が2万7090円。それぞれアップグレード版も割安で販売する。

エディション 通常版参考価格 アップグレード版参考価格
Ultimate 5万1240円 3万3390円
Business 3万9690円 2万7090円
Home Premium 3万1290円 2万790円(アカデミック版アップグレード版は1万8690円)
Home Basic 2万7090円 1万4490円

 同社は、「Home Premium」のアップグレード版を、ホームPCユーザー向けの中核製品として位置づけるとしている。

 Vistaのリリースは、企業向けは2006年11月、一般向けは2007年1月となる予定。

 同日、ソニーなどPCメーカー各社が、Vistaへのアップレートプログラムを発表している。

プライスについてはこんなものか??それよりも導入したことによってどれだけCPUほかに負荷がかかるのやら・・。

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Oct 26, 2006

ブログが就職の「落とし穴」? ググられる学生たち (2/2)

ブログが就職の「落とし穴」? ググられる学生たち (2/2)2006年10月25日 17時45分 更新
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「例えば、クセのある学生だったり、問題を感じて不合格にした学生の名前をネット上で見つけることはある。そこに変なことが書いてあったりすると『ああ、やっぱり』と思う」

 現状では組織だって調べているわけではないが、今後も興味があればチェックをすることはある、とも付け加える。

 ただし、厳密に全員を“検閲”しているわけではない。「せいぜい、気になった学生ぐらいのもの。逆に言うと、自信をもって合格にした内定者や、採用したインターンシップの学生に関しては、チェックしたことはない。やはり(個人のブログなどは)プライベートなものであり、入社する会社の人事に知られたくないだろうと思うから」

ブログが肯定的に作用するか、それとも……
 採用にあたってブログなどの内容を見ることを、明言している会社もある。

 はてなの近藤淳也社長は、2005年12月のブログで「志望者のブログの面白さ」と「採用確率」が比例することに言及している。同氏によれば、ブログの中には「はてなへの入社を目的とした内容だけでなく、本当の自分の姿、興味、性格などがより出ている」という。

 「……ですので最近は、応募者のブログを何カ月分も読んで採用の判断を行うことが増えています」(ブログより抜粋)

 もちろん、ブロガー自身が自信を持って運営しているサイトであれば、採用担当者に積極的に見てもらいたいと思うだろう。しかしそうでない場合に限れば、人事に日記を“何カ月分も”読まれることは、必ずしも歓迎される話ではない。

 ある大手人材派遣会社に勤めるキャリアコンサルタント(28)は、人事という人間は基本的に、採用する相手の情報をできる限り集めたがるものだと指摘する。

 「自分の情報は、自分で守らなくてはならない。あなたがブログやSNSを実名で運営しているなら……少なくとも、就職関連の書き込みは避けるのが賢明だろう」

高度な情報収集合戦になっている就職活動。インターネットの出現でより複雑なものになっている気が・・・。そもそも就職活動に時間をかけすぎている現況ははたしてどうなのか・・・。

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Oct 25, 2006

Nike+iPodで“ワークアウト”してみた (2/2)

Nike+iPodで“ワークアウト”してみた (2/2)前のページへ 1|2       

今回の結果。1キロ弱走るのに8分ですか…… 利用に際しては個人差があるので、体重と歩幅の調整をしておくほうが望ましいが、歩幅については標準状態でも92%の精度を持っており、成人ならばそのまま利用してかなりの精度で距離が算出できるそうだ(調整すると精度は97%にアップするとのこと)。

 シューズにセットするセンサーは電池で駆動しているが、電池交換は不可。しかし非常に微弱な電波を利用しているので消費電力は少なく、「シューズ寿命の2倍は(電池が)保ちます」とのこと。

 前述したとおり、走りながらiPodの画面を見れば時間や走行距離、消費カロリー、ペースを確認できるが、この製品が“ならでは”の本領を発揮するのはむしろ帰宅し、そのiPodをDockに乗せてからになる。

ランニングにモチベーションを与えるnikeplus.com
 iPodをiTunesにセットすると、iTunesで最新ワークアウトの情報(実施日/走行距離/タイム/平均ペース/消費カロリー)と履歴が表示されるほか、Sport Kitの利用を支援するサイト「nikeplus.com」との連係機能も利用できる。


「iPod」の詳細情報に「Nike+iPod」のタブがあらわれる
 nikeplus.comはiTunnsから送信された走行データをさまざまに分析し、ランナーへ走るモチベーションを与える仕組みが用意されている。

 1回のランニングをグラフ化し、どのようなペースで走っていたのかを視覚化してくれるほか、日々のデータを集計、日/週/月ごとにグラフ表示することも可能。また、走った回数や距離、カロリーなどの数値をゴールとして達成具合を確認したり、仲間と距離などを競う、仲間と一緒にひとつの目標を目指すなど機能が用意されている。

 nikeplus.comはSport kitのユーザーならば誰でも無料で利用できるが、「Nike ID」の取得が必要。利用者のiTunesからnikeplus.comへのデータの送信は、基本的にはオートで行われるので、特に意識せずとも自分の成果はnikeplus.comへ積み上げられていく(iTunesで利用許諾のチェックボックスをオンにしておく必要がある)。


nikeplus.comで走行データを確認。縦軸がペースで横軸が距離だ
こちらは実際に1キロ弱を走った際のデータ。3/4を経過したあたりでペースが落ちている(事実、歩いた)ことがよく分かる。お恥ずかしい
 ワークアウトのデータは1000回分がiPodに保存されるが、詳細にわたる分析や履歴の確認を行うためには、nikeplus.comへのアクセスが必要となる。また、12月中旬にはiTunes Storeから目的別音声プログラム集(トレーニングアドバイス集)やアスリートのレコメンドするソングリストなどが提供される予定だ。


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 「Nike+iPod Sport Kit」の価格は3400円。対応シューズは「エア ズーム モアレ+」「エア マックス180+」のほかにも、「エア ズーム プラス」「ショックス ターボ OH SL +」などが用意される。タンと中敷きの「+」マークが目印だ。そのほか、カスタマイズオーダーサービス「NIke ID」からも対応シューズのオーダー可能だ。


ナイキから販売が予定されているシューズとウェアの一部。シャツやジャケットにはiPod nanoを収納するポケットが用意されているものもある
 発売日の10月28日には、東京(マルイシティ渋谷/アップルストア渋谷店)と大阪(NIKE OSAKA/アップルストア心斎橋店)にて著名アスリートも参加しての体験イベントが行われる。ステージは13時~/15時~/17時~/19時~の4回。体験者には抽選で特製Tシャツがプレゼントされる。

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なかなか身近で面白いIT活用例である。実際、これくらいなら使ってみようという気にさせる。ただ、継続的に使っていく人がどれくらいいるのやら・・。

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Oct 24, 2006

6つの予想外――ソフトバンク孫社長の秘策 (1/2)

6つの予想外――ソフトバンク孫社長の秘策 (1/2)

ソフトバンク同士なら通話定額、他キャリアよりも必ず安い――MNP前夜に発表されたソフトバンクの新料金施策「予想外割」で、孫社長が狙うものは何か? また、既存ユーザーの契約期間は引き継がれるのかなど、新料金プランの気になるポイントについてもまとめた。
2006年10月24日 04時16分 更新
 ソフトバンクモバイルは、番号ポータビリティ(MNP)開始前夜の10月23日、緊急記者会見を行い、新料金プラン「ゴールドプラン」「オレンジプラン」「ブループラン」を発表した(10月23日の記事参照)。

 新料金の目玉である“ゴールドプラン”に「新スーパーボーナス」「ソフトバンク大創業キャンペーン」を合わせた、新しい料金施策の名前は“予想外割”。ソフトバンクユーザー同士であれば月額2880円※で音声通話とSMSが無料になるという、確かに“予想外”な新料金プランだった。自社網内音声定額といえばウィルコムがPHSで先駆けているが(2005年3月15日の記事参照)、携帯電話ではこれが初めて。また、2880円という価格はウィルコムの定額プランより20円安い。

※2880円になるのは、10月26日~2007年1月15日のキャンペーン期間中に申し込みをした場合

 発表会自体も、23日当日に告知され、内容は全く明かされず、発表会終盤まで資料一つ配られないというサプライズなものだった。孫社長は新料金プランで何を目指しているのか? “予想外”な発表会の様子をまとめた。


Yahoo!BBがやったことを携帯の世界に持ち込む
 24日から開始するMNP。孫氏は冒頭で「90%くらいのユーザーは動かないだろう」という調査結果や、「ユーザーが移るとすれば、auが躍進し、ソフトバンクが苦戦する」と予想する声が多いことを挙げた。

 しかし、と続けたのは“年内に隠し球2つを含めて15機種”とする秋冬モデルのラインアップの豊富さだ(9月28日の記事参照)。ソフトバンクの後に秋冬モデルを発表したドコモについては(10月12日の記事参照)「ドコモさんも(冬モデルを)たくさん発表されていたようだが、あれは来年3月までのものを含んでの機種数。年内に出るのは8機種だけ。うちが一番多い」と牽制した。

 端末ラインアップのほか、基地局を前倒しで増強中であること、Y!ボタンで各種コンテンツに簡単・無料でアクセスできることを挙げ「よりつながる、より面白くなる、より格好良くなる……この3つは達成した。あとの1つは価格だ。今日はその価格について発表する」(孫氏)

 「かつてインターネット後進国だった日本に低価格を武器に殴り込み、Yahoo!BBは日本のインターネットを変えた」という内容のスライドを上映した。「同じことをソフトバンクは携帯の世界でもやる、次は携帯だ」と孫社長は話す。

ソフトバンクのYahoo!BBによって、日本のインターネットは変わった、と訴えるスライド
インターネットの次は、携帯料金に挑戦する、とスライドでアピール
 ドコモ、auの料金体系について「他社はいろいろな割引をやっている。しかし割引の前に、そもそもの基本料金が複雑怪奇だ。毎日携帯のことを考えている我々のような専門家でもよく分からない。販売の現場にいるスタッフにも分からない。それがお客様に分かるわけがない」とバッサリ。「そういう複雑怪奇で、しかも高い携帯料金について、今日、私たちなりの答えを出す」といって発表したのが“ドコモの割引済み料金から200円引く”「ブループラン」と、“auの割引済み料金から200円引く”「オレンジプラン」だ(いずれも税込で210円)。

 au、ドコモの割引や利用期間をすべて引き継いだ上で、そこから必ず200円引くこと、そしてauやドコモが追従・対抗して値下げをした場合には、24時間以内にソフトバンクもさらに値下げをする、と“約束”した(10月23日の記事参照)。

 ユーザーがMNPを利用しようという気持ちを牽制する大きな要素の1つが、「他社へ移行すると、既契約の割引サービスが移行できない」という課題だ。オレンジ/ブループランは、これを解消することが狙い。「他社のすべての組み合わせに対応する。他社の料金プランで計算し、各種割引などをすべて適応して、そこから200円引かせていただく。他社よりソフトバンクのほうが高いということは決してないことになる」(孫氏)


au(オレンジ)、ドコモ(青)の割引プランや料金プランを示す。
au、ドコモの割引済み料金から200円引く……というオレンジ/ブループラン。会場には驚きの声と笑い声が広がった
他社より高いことはない、と約束

サプライズとはいえ、結局価格破壊しかないんやなあ。周囲が皆ソフトバンクを選べば別だがいまのところ定額もあまり興味ないし・・・。高速通信カードでデータの定額を1万円切る値段で実現したら一も二もなくソフトバンクなんだが・・。

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Oct 22, 2006

IE 7のタブブラウザとRSSリーダーを使ってみた

IE 7のタブブラウザとRSSリーダーを使ってみた

インストールして初期設定を完了した後は、IE 7の注目機能を試してみよう。後編ではタブブラウザ機能とRSSリーダー機能を使ってみた。
2006年10月20日 18時10分 更新
 前回に引き続き、Internet Explorer 7を試してみる。今回は注目機能であるタブブラウザ機能とRSSリーダー機能を使ってみよう。

→IE 7の初期設定はこちら


IE 7
タブブラウザを確認する
 Biz.IDの読者であれば、タブ切り替え型ブラウザを利用している方も多いかもしれない。念のため説明しておくと、これまでのIEでは1つのウィンドウに1つのWebページしか開けなかった。IE 7では1つのウィンドウ内に複数のWebページを開くことが可能で、その切り替えをブラウザ上部のタブで行うようになっている。これまでどおり別のウィンドウで開くことも可能なので、「タブブラウザはどうも……」という方は従来と同じような利用方法もできる。


赤枠で囲んだところがタブだ。クリックするとページを切り替えられる
左側のタブ上で右クリックした。「Close」(このタブを閉じる)、「Close Other Tabs」(これ以外のタブを閉じる)、「Refresh」(このタブを再読み込み)、「Refresh All」(これ以外のタブを再読み込み)、「New Tab」(新規タブを開く)
同じようにリンクを右クリックした。ページを開くでは「Open」(開く)、「Open in New Tab」(新しいタブで開く)、「Open in New Window」(新しいウィンドウで開く)など。これまでどおり開きたい場合はOpen、タブで開きたい場合はOpen in New Tab、別のウィンドウで開きたい場合はOpen in New Windowを選択しよう
 Open in New Tabで新しいタブを開くと、初期設定では新しいタブがアクティブにならなかった。つまり、どんどんタブを開いても、現在のタブが表示され続けるわけだ。たくさんのURLを一度に開くような場合は便利だが、新しいタブを開くたびにマウスでクリックするなどして、アクティブタブを変えなければならないのも面倒だ。

 その場合は、「Tools」-「Internet Options」-「General」タブの「Tabs」欄にある「Settings」をクリック。「Always switch to new tabs when they are created」にチェックして「OK」を押せば、新しいタブにスイッチされるようになる。


矢印にしたがって設定をしてみよう
 なお、新しいタブはアクティブなタブの右側に開く。メールソフトなど外部アプリケーションからのリンクは、デフォルトで現在のウィンドウの新規タブとして開く設定。別ウィンドウや現在のタブまたはウィンドウに開くようにも設定できるようになっている。ちなみに、1つのウィンドウで表示されるタブは、XGA(1024×768ピクセル)のディスプレイでウィンドウサイズを最大化した時で8つまでだった。サイズを小さくすれば表示されるタブの数も減る。最大でも9つめ以降のタブがスクロールなしではみえないので注意しよう。

タブを開く動作 Biz.IDオススメ 操作
全般 リンクの右クリックメニューから[Open in New Tab]
マウスを使っているユーザー リンクをマウスのホイール(中央ボタン)でクリック
ショートカットを多用するユーザー リンクを[Ctrl]キー+[左クリック]

 さて、タブをたくさん開くと、どのタブが必要なページを表示しているかが分からなくなる時もある。そんな時は、一覧表示する機能を利用しよう。


赤枠で囲んだ矢印をクリックすると現在開いているページをリスト表示する。青色の背景色はタブが表示されているもの。スクロールしないと見えないタブは背景色が異なって分かりやすくなっている。
もう1つの一覧方法は、Quick Tabsだ。これはウィンドウに開いているタブをサムネイル表示させる機能で、見た目にも分かりやすい。もちろんサムネイルをクリックすればそのタブを表示する
 タブをたくさん開いた状態でIE 7をシャットダウンしようとすると、「Do you want to close all tabs?(すべてのタブを閉じますか?)」と尋ねられる。この際、「Open these the next time I use Internet Explorer」にチェックを入れておけば、次回IE 7を起動した時に、前回開いていたタブを表示できる。


 なお、ダイアログの「Do not show me this dialog again」にクリックしておけば、これまでの設定が継続され、IE 7のシャットダウン時にダイアログが表示されなくなる。

 表示されなくなったダイアログをもう一度表示させたい場合は、「Tools」-「Internet Options」-「General」タブの「Tabs」欄にある「Settings」をクリック。上から2番目のチェックボックス「Warn me when closing multiple tabs」にチェックすれば、再度シャットダウン時にダイアログが表示されるようになる。

RSSリーダーにフィードを登録してみる
 RSSリーダーも新機能の1つ。基本的な機能としては、これまでRSSフィード自体はXMLがそのまま表示されていたが、きれいに整理して表示されるようになった。文字の羅列ではなく、シンプルなWebページのように閲覧できるので初心者も簡単にRSSフィードを登録できるはずだ。


とりあえず、ほかのブラウザに実装されている最低限の機能はクリアしている様子。しかし、あの大マイクロソフトをしてこの程度の機能実装にこれだけの時間がかかったのはやはりセキュリティーの問題??

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Oct 21, 2006

マイクロソフト、「Internet Explorer 7」正式版を提供開始

マイクロソフト、「Internet Explorer 7」正式版を提供開始

 Internet Explorer(IE)のアップデートをBill Gates氏が約束してから1年半以上を経て、「IE 7」の正式版がMicrosoftのウェブサイトからダウンロード可能になった。

 機能面については、遅れをとっていた分野での改善が多く見られる。ウェブ標準やRSSフィード、そしてタブのサポートが追加されている。また、フィッシングサイト対策も備わった。

 調査会社OneStatが発表した最新の調査結果によると、Microsoftは、「Firefox」に奪われていた市場シェアを取り戻しつつあるという。IEのシェアは現在85.9%で、7月から2.8%増加している。一方、Firefoxのシェアは11.5%で、7月からは1.4%減少している。Mozilla Foundationでは、新ブラウザFirefox 2の「製品候補版」をリリースしているが、正式版の発表を間近に控えている。

 MicrosoftではIE 7をFirefoxユーザーにも勧めているが、インストールによりデフォルトのブラウザがIEに変更されることはないと約束している。「毎日使わないとしても、インストールして損はない」とMicrosoftでIEの製品マネージメントを担当するGary Schare氏は述べる。

 Yahooは米国時間10月18日、同社バージョンのIE 7を公開していた。同バージョンでは、Yahooがデフォルトの検索エンジンとして採用され、Yahooをホームページとし、Yahooツールバーが装備されている。

投入スケジュール  IE 7のベータテスト参加者らには、今週から自動アップデート経由で正式版が提供される。IE 6ユーザーには11月からIE 7を自動アップデート経由で提供する予定だが、それをインストールするかどうかは各自の判断だという。

 これだけ進化の早いネットの世界の中でその基盤たるブラウザが5年間もバージョンアップなしというのもある意味驚きだわな・・・。とはいえ、オフィスのソフトのように新機能テンコモリで重たくなるのもどうか。使いやすくシンプルなものがよいが、使い心地ははたして??

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Oct 20, 2006

邦楽ヒットチャートを聴きたい、という人は注意

邦楽ヒットチャートを聴きたい、という人は注意
 

約2週間使った感想を一言で表すなら「めっちゃくちゃ楽しい!」。音楽好きならきっと、CDショップに行って曲を試聴するのは楽しい時間だと思いますが、視聴用に置いてあるのは売れ線&新しめのものが多くて、自分が聴きたい曲が置いてあるとは限りませんよね。Napsterには、CDショップで「在庫のCDを全部好きに聴いていいですよ」と言われたような楽しさがあります。ネットの視聴と違い、「サビだけ数十秒」ということもなく、1曲丸々聴けるので、「気になっていたけど聴かずにいた曲」をいろいろ聴くようになりました。この楽しさはやはり、定額聴き放題のNapsterならではのもの。家のPCがCDショップになったような贅沢さです。

 また音楽に詳しい人が作ったジャンル別のオススメ楽曲リストがあるのもうれしいところ。他のユーザーが作ったリストを聴くこともできます。オススメ楽曲リストには、ストリーミング再生のみの「チャンネル」と、ダウンロード保存や曲ごとの購入も可能な「プレイリスト」の2種類があります。チャンネルはテーマ別の選曲で、“趣味に合わせて&繰り返し聴けるFMラジオ”といった趣です。

 ただし少々注意点も。以下、ちょっと気になった点を挙げます。

 それは邦楽のラインアップです。ナップスタージャパンの親会社はタワーレコード。タワレコらしく洋楽ラインアップは豊富なのですが、それに比べ邦楽はちょっと品薄です。また、聴き放題ではなく「Napster a la carteのみの提供」としているアーティストが多いのも、邦楽の場合は気になるところ。アーティスト別に検索するとよく分かりますが、古い楽曲は聴き放題として提供し、ここ1~2年の曲はa la carteのみ、というアーティストが多いです。

 LOVE PSYCHEDELICO、くるり、AIといった例外もあるのですが、基本的に邦楽は「新しい曲はa la carteのみ、古い曲は聴き放題に対応」だと思ってください。従って「邦楽の今売れている曲を聴きたい」というニーズにはあまり合いません。このあたりは、邦楽ヒットチャートを中心に揃えている着うたフル/LISMOとは対称的です。

 とはいえこれはユーザーの音楽の趣味にもよりますし(洋楽好きなら全く問題なし)、今後人気が出れば、聴き放題な邦楽曲のラインアップも増えるだろうと思います。

楽曲転送時に気になったこと
 F902iSに転送するときの使い勝手はどうでしょう。Napsterの楽曲を転送するにはいくつか、気をつけなくてはいけないポイントがあります。

 まず、転送時には必ずF902iS側を「MTPモード」にすること。MTPとはMedia Transfer Protocolの略で、Windows PCに専用のデバイスドライバを入れることなく、ポータブル機器をつなげるようにする仕様の名称です(2004年10月26日の記事参照)。MTPモード中でPCとつないでいる間は、電話やメールは着信しません。

 F902iSでは、[メニュー]→[LifeKit]→[赤外線/PCデータ連携]→[USBモード設定]で「MTP優先モード」を選ぶことでMTPモードになります。このほか[メニュー]→[ミュージックプレイヤー]→[メニュー]→[MTPモード]だと、もっと少ない手順でMTPモードになりますが、音楽データが入っていないときには、この方法は使えません。

 正直言って、PCから楽曲を転送するたびに、F902iSを本体から操作してMTPモードにするのはとても面倒。「USBケーブルで接続したら、そのままMTPモードになってくれてもいいのに……」と何度も思いました。富士通に問い合わせたところ「外部ストレージとして使用する“miniSDモード”との使い分けが混乱しないように、あえてMTPモードではなく、通常の“通信モード”をデフォルト値にしています」という回答を得ました。

 もう1つは、Napsterのユーザーインタフェースが独特なこと。慣れるのにちょっと時間がかかりました。

 最初に悩んだのが、NapsterのプレイリストをどうやったらF902iSへ移せるのか。画面右の「プレイリスト/チャンネル」と書かれたウィンドウでは、Napster内のプレイリスト/チャンネルの保存や変更ができるし、個々の楽曲をここから選んでF902iSに転送することもできるのに、なぜかプレイリストをF902iSに転送することだけができないのです。あちこち探し回った末、「ライブラリ」ボタンをクリックして、そこのメニューからプレイリストの転送ができることが分かりました。

 もう一つ悩んだのが、miniSDカードの空き容量をどう確認するのか。著作権管理されているWMAファイルは、エクスプローラから確認すると「0バイト」と表示されてしまうのです。

 903iシリーズの発表会で展示されていたPCにインストールされていたNapsterでは、ライブラリからメモリの空き容量を確認できたのですが、私がインストールしているバージョンではなぜか表示が出ないのです。NapsterからF902iSへ転送している途中で「メモリの残量が足りません」といきなりエラーが出るので、「これくらい空きがあるならこのプレイリストを転送しよう」といった使い方ができません。仕方なく今のところは、Windows Media Playerから空き容量を確認しています。

レビューを見る限りまだまだユーザーは限定されそうなこのサービス。とはいえ、定額制という新しい枠組みを設けたのは意欲的な取り組み。著作権はなおざりにされても問題ではあるが、かと言って技術発展をスポイルするようなことになってはねえ。

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Oct 19, 2006

ライバルはMac OSではなくXP」MSブースでVistaを体験

ライバルはMac OSではなくXP」MSブースでVistaを体験

WPC TOKYO 2006ではマイクロソフトが200台以上のPCを揃えた。もちろん、Windows VistaとOffice 2007が体験してもらうためだ。同社社員も100名規模で応対する。
2006年10月18日 20時49分 更新
 WPC TOKYO 2006が行われている東京ビッグサイトの第4ホールに入ると、そこは一面マイクロソフトブースだった――。ホールの半分を占めようかという同社ブースで、Windows Vistaと2007 Office systemが一般向けに国内初のお披露目となった。


会場は来場者で埋め尽くされていた
 会場では報道関係者向けに質疑応答を実施。基調講演(10月18日の記事参照)を終えたダレン・ヒューストン社長や米Microsoftのクリス・カポセラ副社長、同じくマイケル・シーバート副社長らが記者からの質問に答えた。


左からカポセラ氏、ヒューストン氏、シーバート氏
 Windows Vistaと2007 Office systemでPCの利用方法が変わるのかという質問には、ヒューストン氏が「マイクロソフトでは社内ですでにWindows Vistaと2007 Office systemを導入しており、私も使っている。たった2秒でブートしたり、シャットダウンできる。HDDの容量やCPUの速度は5年間で10倍になった。Windows Vistaと2007 Office systemで21世紀のPCを体感できるだろう」と回答した。

 Vistaでは検索機能を強化したり、Mac OS Xばりのグラフィカルなインタフェースを実装した。GoogleやAppleなどの他社サービスやプロダクトを意識したのだろうか。「検索はシステムに関わる抜本的な要素。OSネイティブな機能として全体を検索する機能やあるコンテクストだけを検索する機能などを実装している。企業内のPCを検索対象にして社内組織からエキスパートを見つけてくることも可能だ」(シーバード氏)。また、同氏は「Vista最大のライバルはWindows XPだ」として、Mac OS Xの影響については答えなかった。

 このほか、現在のところ発表されていない国内価格は「今日この場所で発表するつもりはない」(カポセラ氏)とかわした。

販売時期がずれたことで少なからず歳末のPC商戦に影響を与えそうなWIN VISTA。それでもOSがリリースされてしまえば、来春にはPC買い換えないといかんかなーと思わせてしまう効果があるのは確か。

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Oct 18, 2006

マイクロソフト、ヤフーは窮地にどう対応すべきか--グーグルのユーチューブ買収で

マイクロソフト、ヤフーは窮地にどう対応すべきか--グーグルのユーチューブ買収で文:Greg Sandoval(CNET News.com)
翻訳校正:編集部

( 

ビデオ共有サイトYouTubeを16億5000万ドルで買収する計画を発表したGoogleは、検索エンジンを提供する大手のライバル企業を窮地に陥れることになりそうだ。

 YouTubeはオンラインビデオ市場のシェアを45%獲得している。トラフィック追跡会社のHitwiseによると、これはライバル企業上位4社の合計を上回るという。The New York TimesやThe Wall Street Journalが、Googleによる買収を紙面のトップで取り上げたことからも分かるように、YouTubeはもはや主力企業として認識されている。誕生してわずか2年足らずのYouTubeは、Googleを除き、インターネット企業としては前代未聞の勢いを有する新興企業と認識されている。

 MicrosoftやYahooといったGoogleのライバル企業にとって、この組み合わせに対抗するのは手ごわい。ライバル企業は既に保有するビデオサービスを育てていくべきなのか、それとも買収を検討すべきなのか。いずれにしても、簡単に出せる答えではない。

 「YahooまたはMicrosoftが明らかに買収したいと思うような対象はないようにみえる」とWilliam Blair & Co.のアナリストTroy Mastin氏は言う。「社内への投資をすすめる以外に、明白な答えは存在しないようだ」(Mastin氏)

「MicrosofやYahooが何を買収するかと一生懸命考えているところだ」と検索業界の情報を扱うSearch Engine Watchのエディターを務めるDanny Sullivan氏は言う。「Microsoftは既存のビデオサービスをできる限り強化しようとするだろう。Yahooも同じことをすると思う」(Sullivan氏)

 これは険しい道のりを意味する。News Corp.が保有するソーシャルネットワーキングサイトのMySpaceは、オンラインビデオ検索市場で20%以上のシェアを有し、業界第2位につけている。さらにMySpaceはGoogleと広告および検索で提携いる。Hitwiseによると、その次にシェアが約10%のGoogle Video(YouTubeの買収完了後も存続する予定)、6%のYahoo、そしてシェアが6%弱のMSN Videoが続いている。

 Yahooが自社の計画について、GoogleのYouTube買収の観点からコメントすることを控える一方で、Microsoftの広報担当者は、同社ではビデオ共有サイト「Soapbox on MSN」の取り組みに力を注ぐ予定であると述べた。これは9月にベータ版が立ち上げられている。

 「Microsoftは何カ月も前にこの種の技術の買収について評価している。その結果、独自のサービスを構築することを決定した。全世界で推定4億6500万の利用者によって支えられているサービスとの統合を通して、顧客および広告主のエクスペリエンスを向上させてゆく」と広報担当者のWhitney Burk氏は声明で述べた。「Soapbox on MSNのベータ版の可能性に期待している。この新分野で競争するためには、独自のソリューションを構築するほうがコスト効率が高いと考えた」(Burk氏)

 とはいえMicrosoftも多少は外部からの支援を受けている。米国時間10月9日、ビデオ検索事業者のBlinkxは、Live.comとMSNのサイトの一部についてビデオ検索機能を供給する契約をMicrosoftと取り交わしたことを明らかにしている。

 しかし、ユーザーが作成したビデオやゲームなどのコンテンツを提供するビデオサイトeBaumsWorldの広告ディレクターを務めるKarl Heberger氏は、YouTubeに直接対抗しようとするどの事業者も、暗い結末を迎えるであろうと予想している。

 「YouTubeと同様の構成に依存する、つまり全てがユーザー生成型コンテンツで成り立っているというライバル企業は、Google-YouTube組と対決することで苦境に陥るかもしれない」とHeberger氏は言う。

 もちろん、こうした予想はいずれも、オンラインビデオが本当にインターネットコンテンツ分野における次の大ブームとなり、その人気が広告売上に反映されるという前提の上に成り立っている。既に自前のビデオサービスを有し、大規模な合併を避けていると見られていたGoogleが巨額の資金を投じてYouTubeを買収したのは、こうした前提に立ったためだ。

YOUTUBEの買収で急速に伸びるネットビデオのマーケットでGOOGLEが大きなアドバンテージを得たのは間違いない、ただ、著作権ほかで大きな問題を抱えているのは確かであるし、そもそも投稿ビデオに広告をのっけるとしてもそれほど有効に機能するのだろうか??MSやYAHOOはいまさらYOUTUBEよりもスケールの小さい企業を買収したところでマーケットへの影響は限定的。むしろ優良コンテンツの囲い込みに向かうのでは??

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Oct 17, 2006

日本企業には買収できなかったYouTube

日本企業には買収できなかったYouTube

先週はGoogleのYouTube買収が大きな話題となりました。YouTube買収には複数の企業が興味を示していたと言われますが、日本企業の名前が挙がることはなかったはずです。その訳は…… 2006年10月16日 10時30分 更新  10月9日に発表されたGoogleによるYouTubeの買収合意ですが、プレスリリース発表後に電話会議(カンファレンスコール)形式による両社のスピーチ、および、ウォール街証券会社アナリストや各種メディア記者とのQ&Aセッションがありました。

 今やYouTubeの閲覧数のうち、結構な割合が日本からのアクセスで占められていますので、日本企業が買収に興味を示す可能性もなきにしもあらずだったのでは? と思ったりもしますが、そのカンファレンスコールから明らかだったことは、日本企業にはYouTubeの買収はやりたくてもできなかったということでした。

株式交換による買収
 今回の買収は、株式交換によって行われます。あるアナリストが、どうして今までのGoogleの買収では現金による買収が多かったのに今回は株式交換によるものなのか、という質問をしました。確かにGoogleの保有現金同等物から勘案するに、今回の16.5億ドルも現金で用意できたはず。これに対して、Google側は株式交換だとYouTubeの株主に対して(当面は)税金がかからないメリットが存在するからだと答えました。現金による買収の場合は、売却年度に一括して売却益に対する課税がかかりますが、株式交換の場合は受け取ったGoogle株式を売却するまで税金を繰り延べることができます。YouTubeの株主はこちらを好んだということです。

 さて、今回のYouTubeの買収をめぐっては複数の買収候補者が存在したと言われています。しかし、日本企業がいくら候補者になりたかったとしても、YouTube株主が株式交換を望んだのであれば、日本企業は真っ先に候補先からはずされていたでしょう。というのは、日本企業は外国企業との株式交換ができないからです。

「まだ」不可能な日本企業と海外企業の株式交換
 来年には三角合併という形で海外企業との株式交換が可能となりますが、現状では実質的に不可能です(京セラがアメリカ企業を買収する際に株式交換を用いた一例が奇策として存在しますが、他は全く存在せず、日本企業と海外企業での株式交換は不可能です)。

三角合併:
B社がC社を吸収合併する(存続会社はB社)際に、C社の株主に対価としてB社の親会社であるA社の株式を交付して行う合併を指す。B社の親会社が海外企業であるような場合も許される。

来年5月から行えるようになる予定。

ライブドア-ニッポン放送事件で延期された三角合併
 この来年に解禁される三角合併ですが、本当は今年解禁される予定でした。しかし、ライブドアによるニッポン放送買収騒動が起きたときに、ビビッてしまった日本経済界のお偉い方たちによって一年間の延期となりました。

 今回のYouTubeの買収を本気で検討するような日本企業はほとんどないと思われますが、もし、本気で検討したであろう企業があったのならば、現在の日本のM&A関連法整備の遅れゆえにとんだとばっちりを食うたことになります。

テレビ局はダブルの理由で買収不可能
 また、テレビ局への影響や、はたまたテレビ局が買収すべきだったのでは、などのコメントも聞かれますが、日本のテレビ局の場合は、たとえ三角合併が解禁されていたとしても、別の理由で株式交換による買収はできませんでした。それは外人持分規制ですが、日本のテレビ局では外人株主が20%を超えることができません。株式交換をするとYouTubeの株主(外人)が日本のテレビ局の株主となります。今回のYouTubeの買収価格は約2000億円ですので、時価総額が8000億円以上あるテレビ局でないことにはYouTubeを株式交換で買収することはできません。しかし、現在、日本のテレビ局の時価総額は最も高いフジテレビでも5600億円です。もちろん株式交換に応じる側のYouTube株主にしてみると、Google株を保有する場合に比べて、日本のテレビ局の株式を保有することのメリットを検討することになるでしょうから、その優劣は想像に難しくありません。

著作権問題
 ただ、いずれにせよ、日本からの閲覧数の多くが著作権違反の映像を見るためという現状では、著作権に関してはカチコチの古い考え方を有する日本のテレビ局が買収を検討するということはまずなかったと思われます。一方、この著作権問題に関しては、あるアナリストが、著作権問題はGoogleがYouTubeを買収する際のハードルにならなかったのか、と質問していました。これに対しては、YouTubeは今までもこれからも著作権問題の解決にはコミットしており、今後はGoogleと統合することで解決のためのリソースも増えるので、ハードルにはならかなったと答えていました。また、ほかのアナリストが、買収完了を妨げうる要因は何かあるか、と質問していましたが、これもおそらく著作権問題などでの訴訟などを想定しての質問だったと思いますが、特にないとの答えでした。

 通常、M&Aでは、買収した企業に対して訴訟などが起こった場合は、売却側は買収側に対しての損害賠償を負うというような条項を入れます。今回、どういう売買契約書になっているかは明らかにされていませんので、この損賠賠償条項も内容は分かりませんが、カンファレンスコールを聞く限りでは、その当たりが買収のハードルにはなりえない様子でした。すでにある程度の損害賠償条項が入っているのか、それともそのリスクも完全に加味した上での今回の買収金額なのか、またはその両方か(おそらくそうでしょうが)。その当たり、アナリストの質問では聞きだせませんでした。

買収金額の正当性
 ほかのアナリストの質問の中には、買収金額を正当化するための短期的、中期的な収益計画を聞かせて欲しい、また、Googleの1株当たり利益に対してどの程度の減少インパクトがあるのかという質問もありましたが、Googleは社として将来の収益予想に関するガイダンスは提供しないんだ、ということで、全くヒントすら提供されませんでした。ただ、買収金額はYouTubeが単独で存在していたら正当化できないだろう、つまり、Googleと統合をしてシナジーを見込んだ上での数字であるというコメントがありましたので、今後のGoogleの決算発表の席でアナリストは確認をしていくことになるのだと思います。

 ほかのアナリストは、YouTubeの費用構造について教えて欲しい、といいましたが、驚くほどに費用がかかっていないよ、という一言で片付いてしまいました。と全くと言っていいほど、収益面でのインパクトに関しては情報がなかったのですが、よくよく考えてみると、Googleの時価総額と今回の買収金額を比べてみると、1300億ドル対16.5億ドル、つまり、今回の買収金額はGoogleの時価総額の1.27%でしかないのです。誤差の範囲と言えるでしょう。2000億円規模の買収をする場合に1株当たり利益の希薄化についての言及すら全くしないというのはなかなか難しいのですが、そこはさすがGoogleとしか言いようがないわけです。

ますます風化する楽天・TBS……
 具体的なサービスの統合計画についても、何も固まったものはなくむしろ考えうる選択肢がありすぎて困っているとのコメント。収益面でのインパクト、そして、具体的な統合シナジーは今後のお楽しみということですが、まずは19日に予定されている四半期決算報告の場でなにか追加での情報が出てくるか、見てみたいと思います。

 YouTubeの創業は2005年2月、サービスの正式開始は2005年12月ですが、正式サービス開始直前の昨年10月には楽天が1110億円をかけてTBS株式を大量取得しました。当時は、いったいどんな統合サービスが登場するのか、また、実際に両社は統合しうるのかといろいろ話題になりましたが、まさか1年後には世間を賑わす動画配信サービス企業が登場しているとは思わなかったのではないでしょうか。しかも、2000億円の高値でGoogleに売却され……。楽天が丸1年間塩漬けにしている1110億円も、今回のYouTube売却で本気で解決の道を探ることになるのでしょうか。


いろいろハードルの高さもあって、日本企業にYOUTUBEの買収というのはそもそもありえなかったわけですな・・・。(イメージ的にもGOOGLEによる買収がベストだったように思えるが。)仮にSONYのようなエスタブリッシュメントな企業が買収しても今後のサービス展開が加速することは考えにくい。その点、GOOGLEなら・・。それにしてもこの話と比較すると楽天、TBSの話はレベルがなんとも低い・・。

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Oct 15, 2006

MSが宣言――Vistaは「予定通り」世界同時リリース

MSが宣言――Vistaは「予定通り」世界同時リリース

独禁法上の懸念により、リリースの遅れが懸念されていた欧州や韓国でも同時に発売。両地域の法律に沿うよう変更を加えることに同意したという。 2006年10月14日 07時11分 更新  米Microsoftは10月13日、次期OS「Windows Vista」は予定通りにリリースすると発表した。出荷開始は、企業顧客向けには2006年11月、小売り経由での一般ユーザー向けは2007年1月の予定。遅れが懸念されていた欧州市場や韓国も含め、世界同時に行われる。

 Vistaに関しては欧州委員会が、欧州連合(EU)競争法に反するとして懸念を表明していたほか、韓国の公正取引委員会との間にも同様の問題があった。

 Microsoftによると、同社と欧州委員会ならびに韓国公正取引委員会との間で「建設的な対話」が行われた結果、欧州委員会の「指針」や韓国での法律を遵守するよう、両地域で発売されるVistaに一部修正を加えることで合意したという。これにより、世界同時出荷が実現することになった。

本当にあと数ヶ月で何年ぶりかのOSのメジャーバージョンアップが行われるとは思えないなー・・。ひょっとしてこれが最後のOSとしてのバージョンアップで、次の時代にはウェブベースのものに変わっていくのかもしれない。

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薄さ“12.9ミリ”、スライド型の3G携帯「705SC」10月14日に発売

薄さ“12.9ミリ”、スライド型の3G携帯「705SC」10月14日に発売

ソフトバンクモバイルは、スライド型の3G携帯では世界最薄となる12.9ミリを実現したサムスン電子製の端末「705SC」を、10月14日から発売する。  ソフトバンクモバイルは10月14日より、サムスン電子製の端末「705SC」(9月29日の記事参照)を発売する。

 705SCはスライド型の3G携帯では世界最薄となる12.9ミリを実現。また、スリムでありながら有効画素数200万画素のモバイルカメラを搭載している。Microsoft WordやExcel、PowerPointなどのビジネス文書を携帯で閲覧可能にするドキュメントビューワに加え、英語/中国語/韓国語の翻訳機能を用意するなど、ビジネスをサポートする機能が充実しているのも大きな特徴だ。


 メインディスプレイは2.1インチQVGA TFT液晶。主な機能としては、S!アプリ(メガアプリ)、国際ローミング、デルモジ表示、レコメール、Bluetooth、ミュージックプレイヤー、TVコール、電子コミックを搭載している。

 ボディカラーはレッド、ブラック、ホワイト、ピンクの4色。なお、10月14日に発売されるのはブラックのみで、そのほかのカラーは準備が整い次第、順次発売していくとのこと。

サムソンもさすがにデザインはCOOL。機能も満載で侮れないものが・・・。ただ、韓国ブランドというだけで国産より一枚下に見られてしまいそう。ブランド力の構築にいろいろ手段が必要そうな・・。

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Oct 14, 2006

米国 映画DVD消滅!? ダウンロード販売が急伸

米国 映画DVD消滅!? ダウンロード販売が急伸FujiSankei Business i.

2006/10/13 11:23


 

米アップルコンピュータと米娯楽大手ウォルト・ディズニーが9月に始めた映画のダウンロード販売が、ハリウッドを揺るがせている。世界最大手のウォルマートをはじめ小売業界が「DVDが売れなくなる」と一斉に反発。映画業界にDVDの値引きを求める一方、自らも相次いでダウンロード販売に踏み切る構えを見せている。家庭向け映画ソフトの媒体は、一挙にDVDからネットに移行しそうな雲行きだ。(佐藤健二)

 ≪手紙で恫喝≫

 米ウォールストリート・ジャーナルなどによるとDVD販売で全米シェア15%を握る米小売り2位ターゲットのグレッグ・スタインハフェル社長は12日までに、ハリウッドの映画製作大手各社にDVDソフトの値下げを求める手紙を出した。

 この中で同社長は映画のダウンロード販売と“公平な競争”ができる水準への是正を求め、「値下げに応じなければ、店内のDVD陳列棚の縮小ばかりか、販売促進も行えなくなる」と、恫喝(どうかつ)とも受け取れるほどの強い表現で苦境を訴えた。

 CNN(電子版)によると映画会社から小売チェーンへの新作映画のDVDは卸値17~18ドルに対し小売価格は16~19ドル。場合によっては逆ざやが発生するほどの薄利商売で、小売り段階での値下げ余地はほとんどない。

 これに対し、9月にアップルが始めたダウンロード販売の価格はわずか12ドル99セント。DVDを販売する小売店が音を上げるのも無理はない。

 この映画ソフトの価格破壊を仕掛けたのが、ほかならぬアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)だ。

 映画ソフトの媒体がDVDからダウンロードにシフトすれば、アップルのデジタル携帯プレーヤー「iPod(アイポッド)」や関連製品が、音楽に続き動画市場をも席巻するのは確実。

 ジョブズ氏は1月、米娯楽大手ウォルト・ディズニーにアニメ製作会社ピクサー・アニメーションを売却することで合意。見返りに映画業界の一角、ディズニーの筆頭株主の地位を手に入れ、今回の大がかりな戦略の素地を作り上げることに成功した。

 ≪アップルと提携≫

 DVD販売シェア4割を握る小売業界の巨人、ウォルマートも当初こそ映画製作会社に値下げを要請したが、その後“脱DVD”の流れは止められないと見て、自らもダウンロード販売を始める方向に戦略を変更した。

 CNNによると、ウォルマートが映画業界に値下げを要求していることを知ったジョブズ氏がウォルマートのリー・スコットCEOを説得したという。アップルにとってもウォルマートは大量のiPodやマッキントッシュを販売してくれる重要なパートナーであり、敵対は望ましくない。

 両社の話し合いの内容は明らかではないが、ロサンゼルス・タイムズによるとアップルはウォルマートによるダウンロード販売に協力することで合意。年内にサービスの概要を発表するという。

 DVDの値下げをめぐる小売りと映画業界の駆け引きは、11月下旬から始まるクリスマス商戦の期間中はいったん“水入り”となる見込みだが、年明け後、他の小売り大手もウォルマートに追随するのは確実な情勢。3位のターゲットは先週、映画のダウンロード販売への地ならしとしてデジタル音楽の販売サイトを開設。年明け後に映画販売を始める見通しだ。

 ≪27億ドル市場に≫

 小売り大手にとって、サイトに頼る販売は、膨大なチェーン店舗網の強みを生かし切れない悩みがあるが、店頭でのダウンロード販売技術も着々と開発されている。

 ブルームバーグによると米ソフト開発のソニックソリューションは、店頭で来店客が選んだ映画をダウンロードし、DVDに焼き付けるシステムを開発した。陳列棚を大幅に縮小できる上、DVDパッケージの4分の1のコストで済むという。

 一方、英紙フィナンシャル・タイムズによると米コンサルティング会社ベイン&カンパニーは映画業界の海賊版DVDなどによる被害額が23億ドルに上ると試算。対策としてダウンロード配信の導入を急ぐ必要があると警告した。知財保護の面からもDVDは減少しそうだ。

 米調査会社アダムス・メディア・リサーチは今年の米国でのDVD売り上げが昨年並みの166億ドルとピークを付け、翌年以降減少する一方、映画のダウンロードは2010年までに27億ドル市場に拡大するとみている。

 アメリカのDVD販売で小売段階でもダウンロードするシステムが生かされる考えには一定の経済合理性があることがよくわかる。こんなシステムが一般化してくると次世代規格のHDDVDとブルーレイはやはり検討違いではないか??HD画質のDVDといってもいずれ光ファイバー等のブロードバンドによるダウンロード販売に取って代わられそうな気がする。

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Oct 12, 2006

“攻める”ドコモへ--着うたフルやGPSに対応した903iなど14モデル発表

“攻める”ドコモへ--着うたフルやGPSに対応した903iなど14モデル発表坂本純子(編集部)

2006/10/12 14:22


 NTTドコモは10月12日、フラグシップモデルN902シリーズの後継機、903iを冠する11モデルほか計14モデルを発表した。903iシリーズでは、着うたなどのエンタテインメント機能、おサイフケータイなどの生活ツール(ドコモではライフキットと呼ぶ)、コミュニケーションの3つの機能が強化されている。


 NTTドコモ執行役員 プロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏は、「今回は“攻めるドコモ”だ。なぜならば、とことんやってしまった」と、切り出した。「他社さんにある、どうかなという機能も入れてしまって、どこから見ても一番競争力があるようにつくってある。一番買って損はないケータイ」と自信を見せる。

「買って損はないケータイ」と夏野氏
 これまでの90xシリーズにはなかったGPS機能は、D903i、F903i、N903i、P903i、SH903i、SO903iの6モデルが搭載した。位置情報がとれるため、紛失したときに自分の携帯電話がどこにあるか探せる新サービス「ケータイお探しサービス」も利用できる。これらのモデルは、海外ローミングに対応しているほか、メガサイズのiアプリに対応している。903iを冠する11モデルすべてが着うたフルに対応したほか、定額音楽配信サービス「Napster」にはD903i、F903i、SH903i、D903iTV、F903iXの5モデルが対応するなど、音楽機能も大幅に強化された。

 ワンセグには、P903iTV、P903iTV、SH903iRVの3モデルが登場した。HSDPA対応モデルは、新たにF903iXとP903iXの2モデルが発表された。HSDPAの特徴であるハイスピードを活かし、ストリーミングが楽しめるWindows Media Videoに対応したほか、10Mバイトのiモーションがダウンロードできるようになっている。

 このほか、シンプル&コンパクトをコンセプトとした、SUMPURE L1とSMPURE N1、ビジネス向けのN902iLを加えた計14モデルがお目見えした。秋・冬モデルとしてはau、ソフトバンクをしのぐ最多となる。

 発売時期は、903iシリーズが10月後半から順次出荷する予定となっており、価格は新規で3万円台前半となる見込み。HSDPA対応のiXシリーズは、3万円台後半、ワンセグ対応のiTVシリーズは3万円台前半から半ばぐらいで、発売はいずれも年明けになる見込み。SINPUREシリーズも年明けから発売予定で、1万円前後を見込む。

新端末を披露する夏野氏
 また、今後のラインアップについて夏野氏は、今年度中に703iシリーズを発表し、合計14機種以上のラインアップを拡充させると明言した。メーカーを明らかにしなかったが、703iシリーズのうち2モデルを紹介した。1つは2つ折りの状態で12mm以下で、国内では最薄の予定という。2つめのモデルも12mmとまではいかないが、かなり薄い。トランプののようにケータイをならべて持ち、「いずれもシャッフルできるほど」と自らシャッフルしてみせた。

今回のDOCOMOの新端末は相当力の入ったラインナップであるのは間違いない。ただ、端末は実際に市場投入されるのは年明けって・・・。番号ポータビリティーを睨んでAUへの逸走を止めるつもりか・・・。しかし、HAPDA、ワンセグ両方を搭載したのはないんだなあ。

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GoogleのYouTube買収と日本のテレビ業界(2)

GoogleのYouTube買収と日本のテレビ業界(2)October 11, 2006 04:01 PM

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映像(配信)の方から続きの話をお願いされてしまったこともあり、テキパキと前回書けなかった日本のテレビへの影響についてを。
 
問題としたいのは、日本の放送メディア及び関連の広告ビジネスの関係者にとって、このディールは本当に対岸の火事なのだろうか?ということにある。
 
外形だけみれば、
 ・米国市場の話であり
 ・放送ではなく、ネットの話であり
 ・動画とはいえPCを中心とした世界であり
 ・コンテンツのサイズ、企画も異なり
とあまり関係ないという見方も出来なくは無い。しかし、合法違法は別としてYouTubeのコンテンツの少なからずの部分が日本からアップされており、ユーザーも一定数ついている。加えて、知人とのやりとりでも出て来たが、日本語の広告が増えている。日米のデータトラフィックの6分の1がYouTube関連などというデータがあるというのは先も触れた通り。
 
つまり、まだまだサイズは小さいものの、コンテンツと広告の流通が米国のサービス事業者に持って行かれていることになる。
 
 
メディアの身体感覚の違い
 
「いやいや、テレビとPCはユーザーの利用感覚や視聴形態が違うよ。テレビが直接食われる訳ではない。」 このような声もしばしば聞く。確かに、この言葉には強く賛同する。大画面に向かってリビングでリモコンをぽちぽちやっているときの感覚と、机に座ってPCの前でマウスをカチカチやっているときのメディア感覚は異なる。コンテンツとの距離感も異なる。

しかし、機器的にはデジタル化が進み、言われて久しいホームネットワークへの動きも亀のごときではあるが進んではいる。デスクトップを中心としてではあるが、PCでテレビのコンテンツを受け、ソフトウェア的に放送映像を取り扱おうと思ったらちょっと奮発して高めのデスクトップを買えばすぐ手に入るものである。IPネットワーク経由で落としたコンテンツをPCなりストレージに貯めておき、HDDレコーダーからリモコン経由で呼び出すというのは、実装普及はされてないが、やろうと思えば技術的にはもう普通に出来る。

となると、テレビとPCは違うというのは、本当に視聴形態の最後の差だけしか無いのかもしれない。そして、その差は今の産業規模を説明する説明ロジックとしてどの程度使えるものになるのか。

言うまでもないが、見え方としてのサービスが同一であれば、一般ユーザーにとってバックエンドの実装やインフラはどうでも良い。何をどう見られるのか体験出来るのかだけが普通のユーザーの判断ポイントになる。放送だろうがストレージだろうがストリーミングだろうがP2Pだろうが何でも良い。
 
 
グローバル化するメディアビジネス
 
昼にお会いしていた上記の「映像(配信)の方」とも話をしていて話題に出たのだが、今回のM&Aはグローバル化しつつあると同時に産業間での競争構図が鮮明になりつつあるメディア及びメディア周辺ビジネスの現状を掬い取ったものに見える。特に日本側から見ていると強く思う。
 
80年代をピークに製造業のサプライチェーンはグローバル経済対応を強力に推し進めた。良く言われたのが米国でマーケティングを行いアジアで作るナイキだったり、最近だと中国に生産能力を移転する話、ソフトウェア領域だとインドへの開発アウトソーシングなど類例には事欠かない。
 
世界中でもっとも有利な条件で資材調達を行い、有利な国で生産し、もっとも高く売れる国で売る。最近では漁業でも、獲った瞬間にもっとも高く売れる市場がどこかを調べて売り先を決めるようになってきている(築地市場の立場はどこへ)。
 
コンテンツ制作の流通制作を中心にして、メディアビジネスも国を越えての最適化が普通になってきているのではということ、更に距離の概念が希薄なインターネットという配信媒体が有効になると、相互乗り入れは容易になる。最小で考えると、サービスサイトのローカライズだけでグローバル対応が済んでしまう。
 
日本の御家事情で出来ないことを米国市場で行われて、ユーザーがその方が良いと受け入れれば、広告スポンサーも同様にそっちの方がマーケティングとして効果が高いと判断すると、産業の空洞化が意外な形で起きる。
 
※とはいえ、ビジネスプロセスのリストラクチャリング、リエンジニアリングというのはこうやって起きるものでもあるので他の産業を見ているとさして珍しい現象ではない。
 
今日明日にというのではもちろんないが、シナリオの端っこしては有り得てしまうというのが買収のニュースを聞いた瞬間に思い浮かんだことだった。
  

 
Yahoo!やMySpaceなどとの競争関係がどうなるというのは、考えればいろいろと浮かぶ話であり、それはそれで複雑怪奇に面白いところではある。とはいえストレートな議論でもあるので、順に整理して追っていけば良いところとなる。
(ちなみに、リスクファクターは綺麗に整理されたものがある)
 
「僕たちはニュートラルだ。テクノロジー供給が使命でメディアのことは関係ない」と言いたいのかどうかは本人たちの本音を聞かない限り分からない。また、先も書いたがどのようなリスク算定と対応戦略を組んでいるのかも分からない。しかし、判断フレームとしては、もはやハイテク産業ではなく、メディアビジネスのロジックの方が大きくなってしまっていると思わざるを得ない。
 
Google+YouTubeにTerry Samelが果たしているかいないのか。

追記:
先ほど自分のBlogを読み返していて触れてなかったことに気づいたのですが、

まだ発表から一月経ってないが、Appleの経営陣にGoogleのシュミットが加わっている。(中略) Googleがビデオ広告サービスに力を入れていること、MTVのコンテンツを配信するなど、単に広告ではなく、コンテンツ配信ネットワークとしての使い方も模索していることは忘れたくない。
間接的ではありますが、AppleとYouTubeの導線もうっすらと引かれてる訳です。

世界のフラット化に伴い、メディアも各国さまざまであったのが、一方向に統一されていくかもしれないのは十分考えられる。映像コンテンツでハリウッド映画や日本アニメがそれなりに世界で受け入れられているのと同じくネットを起爆剤としてある程度のグローバル化の進展は十分にありえそう。

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Oct 11, 2006

[DJ] YouTubeのビデオにCMが入る日が来る?

[DJ] YouTubeのビデオにCMが入る日が来る?

Googleは、YouTubeのビデオの冒頭やビデオの合間に広告を表示する可能性を除外していない。 2006年10月10日 12時22分 更新 カリフォルニア州パロアルト(ダウ・ジョーンズ)  米Googleは10月9日、YouTubeのサイト上で広告を拡大する意向を示唆した。アナリストは、これは利益を生む可能性があるとアナリストは指摘している。

 両社はこの日の取引時間終了後に16億5000万ドルの買収取引を発表した(関連記事参照)。両社はこれを、人気急上昇のオンラインビデオの新しい配信、表示、収益モデル確立への最初の一歩だとしている。

 この計画の一環として、Googleは、ユーザーがビデオを投稿して共有するYouTubeのサイトの検索機能強化に力を入れる。この取り組み自体が広告機会を増やす可能性がある。広告はしばしば検索結果の隣に表示されるからだ。

 しかし、Googleにとってもっと大きなチャンスはYouTubeのビデオそのものにある。同社はあらゆる選択肢を検討する意向を示唆した。「ビデオは優れた広告媒体だ」と同社共同創設者のサーゲイ・ブリン氏は語った。「素晴らしいチャネルになると期待している」

 インターネットビデオは比較的新しいが、アナリストは、その可能性は大きいとしている。YouTubeは創業2年にも満たないが、Web測定会社comScore Networksの8月のデータによると、既に15歳以上のユーザーは月間約2700万人、Webページアクセス件数は46億7000万件にも上る。

 これだけのトラフィック量があることから、今回の買収はGoogleの検索ビジネスにおける市場優位を補完する魅力的な動きであり、インターネットの最先端の動きでもある。「Googleは、この取引が戦略的な意味で成功すると考えている」とCowen & Co.のアナリスト、ジェームズ・フリードランド氏は語る。同氏はGoogle株を保有しておらず、同氏の勤務先はGoogleと取引を行っていない。さらにこの買収はライバルのYahoo!やMicrosoftによるYouTube買収を防ぐため、「やや防衛的な点もある」という。

 また、売上高の見込みも大きい。YouTubeは9日に、Vivendi傘下のUniversal Music Group、CBS Corp.、ソニーと、同社サイトにミュージックビデオやその他の番組を掲載する契約を結んだ。この取引は何より、大手の放送局がインターネットを受け入れる用意ができつつあることを示している。

 アナリスト向け電話会見で、Googleは積極的な姿勢を示した。同社は、YouTubeのビデオの冒頭やビデオの合間に広告を表示する可能性を除外していないと述べた。同社がその手法を採用したら、ほとんどのユーザーが不快感を覚えるだろう。この手法はYahoo!などのサイトで使われてはいるものの、こうした広告の挿入がユーザー離れを招く可能性があるとアナリストは懸念している。

 Standard & Poor'sのアナリスト、スコット・ケスラー氏は、GoogleはYouTubeのビデオが掲載されたWebページに表示する広告の量を増やすなど、ほかの手法を用いる可能性の方が高いと示唆する。同社はCBSなどのスポンサー用の領域を確保したり、ビデオの上部の帯の部分にスポンサーの名前を表示できるようにするかもしれないと同氏は語る。同氏はGoogle株を保有しておらず、同氏の勤務先はGoogleと取引を行っていない。

 「これは重要だ」が、「非常にデリケートなやり方で」行われるだろうと同氏は言う。

 広告はビデオを補完するために表示されるかもしれないとフリードランド氏は語る。ソニーのミュージックビデオをCDやコンサートチケットの広告と組み合わせることも考えられるという。

 複数の観測筋が買収額の高さを指摘したものの、今回の買収に対する投資家の最初の反応は強気なものだった。Google株は通常の取引で8.50ドル(2%)値を上げた後、時間外取引で2.75ドル高の431.75ドルとなった。

 「ほとんどの人は、これはインターネットビデオ革命の始まりにすぎないと考えている」とGoogleのCEO(最高経営責任者)エリック・シュミット氏は語った。

はたしてこの買収で何が起こるのやら・・・。グーグルがネットの覇者としての地歩を固めるのか、また、これでネット上の動画配信も新しいステージに上るのか??いずれにせよ画期的なことに間違いはない。(一方的な礼賛が多いのが気になるが)

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Oct 08, 2006

NHK時計」を覚えていますか?

「NHK時計」を覚えていますか?浅賀美東江

2006/10/06 22:42


 

NHKは10月6日、「NHKオンライン」のオープン11周年を記念し「NHKオンラインLabブログ」にてブログツールを提供すると発表した。

 今回提供を開始するブログツールは、「NHK時計」と「ただいま放送中」の2種類。提供されるスクリプトを自分のブログ内に貼り付けることで設置できる。

誰もが一度は見たことがある「NHK時計」  NHK時計は、午前7時、正午、午後7時などの正時少し前にテレビ画面に登場していた時計で、昭和43年ごろから平成3年ごろまで使われた時計が今回のブログツールのデザインに採用された。なお、表示される時刻はブログを閲覧するPCの時刻となる。

 ただいま放送中は、NHKテレビ5波で放送中の番組名などを表示するブログツール。ウェブサイトがある番組については、番組サイトのリンクも表示する。

堅物NHKがこんなものを提供するなんて・・。時代の変化を感じるなあ。それにしてもこの時計のインターフェースは懐かしい。まだ、TVがチャンネルで切り替えていたころのものじゃなかろか??

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Oct 07, 2006

GoogleがYouTube買収を交渉中か? WSJが報じる

GoogleがYouTube買収を交渉中か? WSJが報じる

GoogleがYouTubeを16億ドル近い金額で買収する交渉を行っているが、決裂する可能性もあるとしている。(ロイター) 2006年10月07日 07時50分 更新  インターネット検索最大手のGoogleは、人気の高いWebビデオサイトであるYouTubeを16億ドル近い金額で買収する交渉を行っていると、Wall Street Journalはこの件に近い筋からの情報として10月6日に報じた。

 同紙によれば、この交渉は微妙な段階にあり、決裂する可能性もあるという。

 Google、YouTubeの両社ともに、すぐにコメントを得ることができなかった。これとは別にブログサイトのTechCrunch.comは、根も葉もない噂としてGoogleとYouTubeの交渉について述べている。自家製ビデオクリップのユーザーによる共有を可能にするYouTubeは2005年2月に創設されて以来、すぐにインターネットビデオサイトのトップに上りつめた。

 同サイトはCEOであるチャド・ハーリー氏が7月にAllen & Co.主催のメディアサミットに登場して以来、買収の対象になっているとの噂が流れていた。ハーリー氏はReutersおよび他媒体とのインタビューの中で、YouTubeを売却する意図はないと述べていた。

 YouTubeでは、毎日のビデオ配信数がおよそ1億となっており、同社ページに登場したコンテンツが著作権のあるエンターテインメント作品の海賊版であるかどうか、メディア企業大手は精査している。

 インターネット計測サイトのHitWiseによれば、9月30日時点でのオンラインビデオ検索市場においてYouTubeは47%のシェアを持っており、News Corp.のMySpaceのビデオサービスが22%、Google Videoは11%となっている。

 YouTubeサイトのサービスは月間ユニークユーザーが320万人で、ベンチャーキャピタルのSequoia Capitalから1150万ドルの資金を調達している。

1年と半年ほどで16億ドルの付加価値のある企業を作ったことも凄いが、動画サイトの王座?を確保したYOUTUBEを大した間もおかず買収に走るグーグルもおそろしい。こんな巨人IT企業の動きを見ていると、USENの動画サイトなどもものの数ではないなと・・。

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Oct 06, 2006

2007年版の「超」整理手帳スペシャルBOXの中身は

2007年版の「超」整理手帳スペシャルBOXの中身は

講談社は、野口悠紀雄氏が考案した「超」整理手帳の2007年版を発売した。2007年版ラインアップには、手帳のみのスタンダード版や読み物などがついた「超」整理手帳2007スペシャルBOXなどがあり、「TO-DOリスト」と「アイデアメモ」が2007年版から新しく加わった。
2006年10月05日 23時01分 更新
 講談社は『「超」整理手帳』の2007年版を10月2日に発売した。「超」整理手帳は経済学者の野口悠紀雄氏が考案した手帳。1年を4枚のシートに分け、74センチの長さを持つシートの片面に8週間のカレンダーを表示するジャバラ型が特徴。手帳はA4を横向きに置いて縦に4等分した細長いサイズで、付属の「カンガルー・ホルダ」を使ってA4書類を挟みこめるようになっている。


「超」整理手帳スペシャルBOX。2.5センチほどの厚みがある
 「超」整理手帳のシリーズには、スタンダード版の「超」整理手帳2007(黒・紺・茶・赤の4色、各1680円)や週間スケジュールシート、関連書籍などがあるが、ここでは「超」整理手帳スペシャルBOX(2100円)を見てみたい。全32ページの読み物ページには、作家の平野啓一郎氏と野口氏のウェブサイト「ノグラボ」を運営する山本啓一氏との対談などが掲載されている。内容物は以下の6つ。

手帳ホルダ(スペシャルBOXオリジナルカラーのグレー)
カンガルー・ホルダ
スケジュール・シート(4枚、2006年11月13日から2007年2月3日まで)
TO-DOリスト
アイデアメモ
2年間カレンダー(2007年、2008年)
 「TO-DOリスト」と「アイデアメモ」は2007年版から追加されたもので、それぞれ32ページある。「TO-DOリスト」はたたんだ状態のスケジュール・シートと同じサイズで、日付とやるべきこと、チェックを書き込める。単品で購入することもでき、その場合は945円。「アイデアメモ」は「TO-DOリスト」の縦の長さが半分になったサイズで、ノート部は方眼。単品で購入した場合は475円。


スペシャルBOXの読み物ページをめくったところ。ここに手帳が収まっている

早くも来年度の手帳類のリニューアルが花盛り。ただ、「ブランド手帳」ほどぼっている印象は否めない。特許や意匠登録がされているかどうかはしらんが、似たようなフォーマットの類似品(格安海賊版?)がでてきたらどうするんだろ??

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Oct 05, 2006

究極の“仮眠枕”を求めて――「聞こえるごろ寝まくら」編

究極の“仮眠枕”を求めて――「聞こえるごろ寝まくら」編

「聞こえるごろ寝まくら」は、サイコロの6面にそれぞれ穴が開いたような形。この穴に耳を入れれば、耳をふさぐことなく横になれるというわけだ。意外にもこれがオフィスの仮眠に向いていた――。
2006年09月29日 10時07分 更新

究極の“仮眠枕”となりえるか!? 「聞こえるごろ寝まくら」 「机にうつぶせで快適に寝る方法」で紹介し、人気を集めた「携帯手枕PINO(ピノ)」。その記事のはてなブックマークには、「これなら私が使ってる聞こえるゴロ寝枕(1500円ぐらい)の方がいいと思うなあ。」というコメントとともに、あるブログのURLが残されていた。それが、「仮眠用枕として最高の『聞こえるごろ寝まくら』」だ。

 学生時代から課題を片付けるために学校に泊まり込んだ経験を持ち、椅子を並べた上で寝るのも当たり前、現在に至るまで「仮眠の快適化」を人生の大きなテーマとしている筆者は、さっそく「聞こえるごろ寝まくら」を試してみることにした。

 聞こえるごろ寝まくらは、サイコロの6面の真ん中に穴が開いたような形をしている。この穴の部分に耳を入れて横になれば、枕に頭を乗せても耳がふさがれず、音楽が聞こえにくくならない、それが「聞こえる」という名前の由来だ。

 前述のブログ「神は細部に宿り給う」では、机にうつ伏せで寝る場合の問題点をこう指摘する。

 「これまでは机で寝ようと思ったら自分の腕を枕にするしかなかったのだが、下敷きにする腕が痛くなる上に、姿勢が前屈みになりすぎて背中が痛かったり、内臓を圧迫する(たいてい食後なのにも関わらず)という問題点があった」

 聞こえるごろ寝まくらには高さがある。従って、机の上のごろ寝まくらに頭を乗せられ、無理な前傾姿勢をとらなくても済むというのだ。

 高さを計測してみると、枕としては高めの約18センチメートル。この枕を机に載せ、頭を乗せてみる。それほど眠くないときでも、上面の穴にあごを入れると、考え込みすぎて重くなった頭を優しく支えてくれる。

 横面の穴は、手を入れるには小さい。腕は枕の向こう側に回しておくのがよさそうだ。頭を横向きにして載せてみると、人によっては一辺18センチではやや小さいとか、ポリエチレンビーズの中身が固めだという意見も出そうだと感じた。恐らく「聞こえる」ためには、頭の重みで枕がつぶれるほど柔らかくはできないのだろう。

 結論としては、体が前かがみにならないことを優先するなら聞こえるごろ寝まくら、頭を載せる面の柔らかさを優先するなら携帯手枕PINOがおすすめ――といえそう。また、携帯手枕PINOはややお値段が高め(5800円)だったが、ビックカメラ有楽町店で1280円で購入できた聞こえるごろ寝まくらは、お財布にも“快適”だ。世界にはまだまだ筆者の知らない仮眠快適グッズがあるのだなあと感じた秋の1日だった。

神は細部に宿る??芸の細かい作りは脱帽ものかも。自分も買ってみようかな・・・。

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Oct 04, 2006

ワカモノの文字盤」たるケータイ(下)

「ワカモノの文字盤」たるケータイ(下)
 
ワカモノの間で文字盤と言えば、ケータイのディスプレイのことだ。インターネットコム株式会社と株式会社クロス・マーケティングの「時計に関する調査」の記事によると、53.7%がケータイで時間を確認すると答えたそうだ。さらに「ケータイの時間は自動補正され、腕時計をわざと5分進める」という話まで聞くと、複雑な心境になってくる。1980年生まれの僕もギリギリで、腕時計はオトナの印という感覚を持っていたからだ。

 文字盤の意味が少し変わってきているけれど、ワカモノの文字盤の上で表示される文字について、多くはゴシック体での表示だった。以前のエピソードで僕はフォントを集めるのが好きだったと書いたが、ケータイで表示されるフォントが変えられると知ったのは、確かN503iの頃だっただろうか(ずいぶん昔の話ですね)。普通の細字のフォント、太字のフォントに加えて、「手書き風フォント」を選ぶことが出来た。

 設定でこの「手書き風フォント」を選ぶと、ちょうど以前流行していた「丸文字」のようなフォントでメニューやメールが表示されるようになる。送るメールも届くメールも丸文字に変更されていたので、メールがかわいく感じられるようになる、と愛用している人はいっていた。残念ながら僕は読みにくくなったという印象を受けるだけで、あまり理解できなかった。ただこのあたりの話は、僕がフォントを集めていたり、Macを使っている理由に近い。

 僕がMacに切り替えたのは2001年だった。iTunesとiPodをいち早く使ってみたいということもあったけれど、MacOS 9、Mac OS Xともに、文字がとてもキレイに表示されてると思ったからだった。文字ばかりのウェブを見たり、テキストエディタで文章を書く作業が多いと、どうしてもキレイだと思う文字表示の環境で作業がしたくなるモノだ。フォントを集めていたのは、伝える情報にちょうど良いフォントで表示させたいと思っていたからだ。

 文字に関する相反する要求をしているようにも見えてくるが、メールにおいてはパソコンでもケータイでも、前者の「どんな文字で見たいか」と言う点のみが実現されている気がする。つまり送り手は文字を完全には指定できない。もちろんパソコンでのHTMLメールでは指定できるが、相手がフォントを持っていなければ思い通りに表示されない。ケータイのHTMLメールであるデコメール(DoCoMo)、デコレーションメール(au)では文字サイズや色は再現できるが、フォントまでは再現されない。

 現在ケータイのHTMLメール機能は画像を中心にした装飾に興味が向いているが、メッセージを言葉で伝えるのは文字なので、フォントを変更してそれが相手の画面にも再現されるような拡張は求められるのではないだろうか。あるいは単純に、端末に好みのフォントで見出しの文字画像が生成できる機能を組み合わせるだけでも変わるかもしれない。ケータイのHTMLメールはとても興味があるが、ちょっとフォントそのものの話からそれてきたので、別の機会に回したいと思う。

 さてタイポグラファー、Jfonts協議会理事長の長村玄さんのお話を最後にもう1つ引用したいと思う。長村さんは、夏目漱石や森鴎外の小説の中で、漢字に濁点を打ってしまうような表現方法が平然と行われていたことを指摘していた。例えば「ほおづえ」を漢字で「頬杖゛」と音が濁る漢字に濁点を打って表現したり、「たびたび」を「度々゛」と繰り返しの記号にも濁点を打つことが行われていた。もちろん現在の漢字の使い方からすると外れているが、どことなく漢字が持つ音の表情を反映しているようで風情があるとでも言うべきか。

 僕はこの話を聞いたときに、ケータイの中で扱われている文字には、このような自由さが存在しているのではないか、と思った。ギャル文字のように記号を組み合わせてひらがなを表現する手法や、いわゆる機種依存文字である「メートル」「キロ」といった文字を文章の中で使ったりするのは、言葉遊びならぬ文字遊びのようなものだ。また絵文字を句読点の代わり使ってニュアンスをコントロールするのは、漱石がやった漢字に濁点を打つ風情に通じるし、絵文字を2つ連ねて別の意味を作り出すこともまた、漢字の成り立ちを理解しているからこその文字合わせの手法に見えてくる。

 ワカモノの国語力云々という話がケータイの普及と合わせて語られることがあり、その多くが懸念を示す内容のように見受けられる。しかしワカモノは、彼らの文字盤たるケータイのディスプレイの中で、彼らなりの日本語表現をしている様子が見受けられる。僕は言葉は生き物だと思っているので、文字盤の中で起きていることはポジティブに受け止めるべきだと思う。

 その上で、軌道修正するのか、さらにワカモノの文字盤の流儀を尊重してのばすのかを議論した上で、フォントや表現方法、メール環境などでアシストしてあげると、日本語の新しい未来が切り開かれるのではないか、と考えている。

ケータイの文字盤を有効に活用して自己表現の一部としてうまく活用している若者の例を聞いているとこれはこれで、ひとつの日本語の進化かなと感じる。

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Oct 02, 2006

デジタル技術が身の丈を超えるとき

「デジタル化」の先にあるもの

 

どうも最近のコラムでは、ITmediaという媒体としてはふさわしくない反デジタル的な内容が多いと思われているフシもあるが、そうではない。いや、まあそうなのかな。これらの考察は、デジタル技術への熱狂的な信奉の根拠がどこにあるのかということを考えている途中なのである。

 結局のところ現在のデジタル技術は、アナログ技術の壮大な置き換えを行なっている途中なのだ。黎明期のデジタル技術は、「重い/デカい/電気食う」の3大弱点を背負っていた。今のデジタル技術はそれらをちょうどきれいにひっくり返すことができたことで、そこがメリットになり重宝されている。

 技術的な仕組みとしては、人知を越えた革命は大歓迎だが、実際にそれを使う消費者のレベルでは、人間の感覚として理解されるものでなければ使えない。そのインタフェースとしてアナログ時代のものは優れており、結局のところ中味はデジタルでも、実現できることはアナログの範疇(はんちゅう)という形で収まっている。

 DX7の例が示すように、人間は10年かかっても、FM音源の非線形性を感覚で理解することができなかった。もっと時間をかければ、それが感覚で理解できる人も生まれるかもしれないが、性急な時代がそれまで待てなかった。

 黎明期のデジタルカメラで見えかけていたものは、何だったのか。もしかしたらそこには、デジタルだアナログだということを超えた何らかの価値観だったり、市場だったり、思想だったりしたのかもしれない。

 デジタル技術は、人間の感性を追い越すことができる。だがニーズは、人間の感性を追い越すことができない。人間の感性が成長するためには、世代交代のような長い年月が必要なのである。

 「手軽、簡単」は、デジタルデータとデジタルガジェットの大量消費を促した。だがそれはもしかしたら、感性の摩耗につながっているのかもしれない。デジタル技術は、あまりにも性急に成果を求めすぎると、人間にとって大事なものを見落としてしまう。

 50年前に作られながら、今も十分にその役目を果たすカメラをいじりながら考えることは、現在のデジタルガジェットが同じ年数だけ役に立つか、ということである。デジタル技術が「もう十分」を達成したとき、次に登場すべきものはもう少しスローな視点でなければ、見つけられないだろう。

デジタル化が進展してずいぶん製品の寿命も短くなってしまったかなという気はするなあ。携帯電話の端末でもPCでもデジカメでも5年を超えて製品として使えるものなんて滅多にないし・・・。と同時に進化をやめないデジタル製品もそろそろ本来の用途はなんなのか考え直す、あるいは、新しい用途のあり方を考え直すそんな時期にきているのかも。

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Oct 01, 2006

ニフティ、音楽配信サービスをiモード向けに提供--月額315円の定額制も開始へ

ニフティ、音楽配信サービスをiモード向けに提供--月額315円の定額制も開始へニューズフロント

2006/09/29 20:17

 

ニフティは9月29日、同社の音楽配信サービス「MOOCS」のiモード版「MOOCS Mobile」を11月6日に開始すると発表した。月額定額制で楽曲を聴き放題にする「MOOCSキキホーダイ」を提供する。

 MOOCSキキホーダイは、専用iアプリ「MOOCS Mobileアプリ」を利用することで、任意のサービスコース内の楽曲を契約月内に何度でも再生できる。当初は洋楽、邦楽のインディーズ楽曲を中心に各ジャンルで4~5コースを用意する。料金は1コースあたり税込み315円。NTTドコモの決済システム「ケータイ払いサービス」に対応し、携帯電話料金と合算して支払える。

 これとあわせて、ソーシャルブックマーク「MyMOOCS」を提供する。自分の好きな楽曲ページをコメント付きでブックマークに登録し、ほかのユーザーへ公開できる。ブックマークはパソコン版MOOCSからも閲覧、編集が行える。利用料金は無料とする。

 なおニフティでは、10月3日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN」で、MOOCS Mobileのデモンストレーションを行う予定。

定額制はすばらしいと思うが、コンテンツの内容はねえ・・・。インディーズ中心では、利用する人もマニアに限定されるような・・・。思い通りの定額制になるまでは、相当時間がかかるんだろうねえ。

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このスペックなら勝てる? Zuneが挑むiPodの独占市場 (1/4)

このスペックなら勝てる? Zuneが挑むiPodの独占市場 (1/4)

何カ月もうわさの的となっていた、Zuneデバイスの最初の製品に関する詳細が正式に発表された。最初のZuneデバイスはかなりシンプルな携帯音楽プレーヤーとなり、デバイス間での楽曲の無線転送などユニークな機能も提供する。
2006年09月28日 07時00分 更新
Microsoftを動かしたAppleの脅威
 Microsoftが携帯音楽プレーヤーとそれに対応するオンラインストアを手掛けることを決断し、これらをWindows Mediaパートナーのビジネスと位置づけてきた長年の方針から転換したのは、AppleのiPodとiTunes Music Storeの目覚ましい成功に刺激されたことが一因だ。

 iPodはデジタル音楽プレーヤー市場で一貫して75%程度のシェアを保っている。iTunes Music Storeは累計ダウンロード曲数が15億曲以上に上り、合法的な音楽ダウンロード市場で80%を超すシェアを占め、Appleの地位をさらに強固なものにしている。同ストアで購入されたコンテンツは、iPod以外の携帯デバイスでは再生できないからだ。

 Microsoftがこのまま手をこまねいていれば、Appleの圧倒的な優勢が続き、Microsoftのホームエンターテインメント戦略全体を脅かす恐れがある。この戦略は、Windows PCやMicrosoftのソフトウェアが稼働するそのほかのデバイスを、オーディオ/ビデオコンテンツの作成、保存、編集、再生に最適なツールとして推進するものだ。

 だが、Microsoftのエンターテインメント部門の副社長Bryan Lee氏によると、Microsoftが新市場に参入する理由は、Appleの独り勝ちへの懸念だけではない。MicrosoftはZuneに重要なビジネスチャンスを見い出している。例えば、2005年9月24日までの1年間(AppleがiPodの売り上げを報告した直近の期間)にAppleは2250万台のiPodを販売し、45.4億ドルの売り上げを得た。Microsoftは携帯プレーヤー市場が2006年の約5000万台規模から、いずれは年間数億台規模へと拡大すると見ている。

 Zuneがこの市場でかなりのシェアを獲得すれば、Microsoftのエンターテインメント&デバイス部門の売上高と利益に大きく貢献する可能性がある。同部門は2001年以来、40億ドル以上の損失を出しており、その主因はXbox事業だ(Microsoftはハードウェアを赤字で販売し、ゲーム販売で利益を上げている)。

 また、Zuneは将来的に、MicrosoftがWindows PCをホームエンターテインメントデバイスとして、ほかの製品と組み合わせて販売促進するための役に立つ可能性もある。例えば、Zuneの将来のモデルは、PCやXbox 360とコンテンツを無線で同期できるようになるかもしれない。また、MicrosoftがWindows MobileフォンのZuneクライアントを開発することもありうる。ただし、こうした連携シナリオを実現するには、そのコンポーネント、つまりソフトウェアだけでなくサービスやハードウェアについても、コントロールを強めなければならないとMicrosoftは考えている。

音楽市場への慎重なアプローチ
 Microsoftの2006年9月の発表により、Zuneの機能の詳細が明らかになり、広まっていたうわさの一部に終止符が打たれた。例えば、AppleのiTunes Storeで購入された楽曲は、Zuneでは再生できないが、Microsoftはそうした楽曲について、Zune用への無償交換は行わないことが分かった。だが、同デバイスの正確なモデルの画像など、何カ月にもわたって情報が漏れていたことで、この発表のインパクトは薄まった。また、価格やリリース日といった重要な詳細は、この発表では明らかにされなかった。

 Zuneを市場に定着させるため、Microsoftは慎重なアプローチを取っている。Microsoftは、ユーザーに分かりにくいような機能を満載したものではなく、スタイリッシュでユーザーフレンドリーな携帯音楽プレーヤー、クライアントソフトウェア、オンラインストアを作ろうとしている。また、Zuneには、デバイス間での無線転送など幾つかのユニークな機能も搭載される。内蔵のデータトランシーバにより、Zuneデバイスは将来、ほかの用途にも利用できるようになる可能性がある。

市場の拡大により、一定のシェアを確保できればそれなりの利益をもたらすであろうことは確か。ただ、これといって際立った特色を有しないとアップルのIPODキラーになれるとは思えないが・・・。

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